アスリートにとって欠かせない「水」と「酸素」。スポーツ時の酸素摂取は通常の5〜10倍の量が必要というデータがある。運動能力を高めるためには最大酸素摂取量を引き上げ、酸素を身体の隅々まで供給することが大切だ。
 カナダの水に10倍の酸素を充填させた日本食研の「酸素プラス」をさまざまな分野で活躍するアスリートに試してもらった。
(写真:アマチュアボクシング元全日本王者のプロボクサー・岡田隆志さん)

・商品名:「酸素プラス」
・販売元:日本食研株式会社
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 駒澤大学在籍時の05年にアマチュアボクシングの全日本選手権を制し、大学卒業後、一度は就職。1年間のサラリーマン生活を経て、再びボクシングの世界に戻ってきた岡田隆志(MTボクシングジム)。昨年6月のプロデビュー戦では、タイのキャティサック・ソープロンチャイにTKO勝利をあげた。
 だが、プロボクサーとしてこれからキャリアを積み上げていこうという矢先、ボクサー人生を左右する事態に見舞われた。
 プロ2戦目を目前に控えた10月初旬のことだった。練習から帰宅した岡田は、練習中に受けたパンチの影響からか、頭痛と吐き気に見舞われ、救急車で病院へ運ばれた。診断は「硬膜下出血」。当然、予定していた試合はキャンセル。3週間の入院生活を送った。
 日本ボクシングコミッション(JBC)のルールでは、一度でも脳の出血が認められたプロボクサーは、その程度に関わらず、その後、国内のリングに上がることはできないことになっている。ルールに沿うかたちで、岡田はJBCから「引退勧告」を受けた。

 不幸中の幸いに岡田の病状は重くはなく、2ヵ月後には医者から「完治」が告げられた。ボクシングをやることについても「問題はない」との診断を受けた。岡田は、病院の診断書をJBCに送るなどし、特例を認めてもらえるよう働きかけたが、数ヵ月待たされて返ってきた返事は「NO」だった。
 医者からのGOサインは出ている。身体も動く。その状況の中、就職した会社を辞め、強い決意を持ってプロの道を選択した岡田が、ボクシングをあきらめられるはずはなかった。
 米国など海外ではリングに立てる可能性がある。岡田は、海外でのリング復帰を目指し、4月から本格的な練習を再開した。
「強い日本人選手と試合をするのを楽しみにしていたし、日本のリングで試合をすることにこだわっていたけど、現行のルールではそれがかなわないことがわかった。でも、ボクシングは今しかできないこと。この世界に戻ってきたのは、将来、歳をとってから『あの時、やっておけばよかった』と後悔したくなかったから。まだやれる状況で、このまま辞めてしまうことは納得できない。やれる場所があるなら、納得するまでやりたいと思っています」
 ジムを訪ねたこの日、約2時間の練習をこなした岡田は、現在の心境をこう語った。

 ボクシングに打ち込む姿勢は真面目そのもの。体調管理への意識も高い岡田は、水分摂取についても、気を使っている。
「水分補給で気をつけているのは、ガブ飲みをしないこと。それでもこまめに飲むので、1日に3リットル以上は水分をとっていると思います。練習中はスポーツ飲料を薄めたもの、試合直前は疲れをためこまないように、クエン酸を水に溶かしたものを飲んでいます」
 プロボクサーの道を歩む前から、自宅の水道には活水器を取り付けていたほど、身体には気を配っているという。そんな岡田にも日本食研の酸素プラスを試してもらった。
「飲みやすいですね。練習をハードにやったときに飲んだら感じ方がまた違うのかもしれないですね。酸素が入っているということは、身体に良いはずですよね。スパーリングのときも飲んでみようと思います」

 ボクサーにとって避けて通れないのが減量だ。岡田の場合、無理に体重を落とすことはしない。あくまでも試合で最高のパフォーマンスを発揮できるよう、「動くために落とす」ことを一番に考えている。
「絶食はしないようにしています。試合が近くなってきたら、まず間食など余計なものをとらないようにして3食を普通にとる。練習をしっかりやっていれば、それだけで、2〜3キロは落ちます。そこからは、栄養バランスは保ちながら、量を少しずつ落としていく。試合直前も、3食、何かは必ず口にしています。やっぱり、減量で苦労したら試合で力が発揮できない。体重が落ちればいいという話ではなく、試合に良い状態で臨めないと減量の意味がないですから」
 減量方法、栄養なども含め、普段から岡田が意識しているのは「自分が信じることを大切にする」こと。「自分が『良い』と思う感覚を大事にしたい。自分がその方法が合う、と思えば、その方法が一番良いんだと思います」。

 今月下旬には、2週間の米国合宿を予定している。試合復帰への足がかりを掴むことも目的の一つだという。今の目標を訊くと、次のような答えが返ってきた。
「まず、試合のリングに戻ること。現時点では、それが一番の目標です。試合ができないなら、僕にとってはボクシングをやる意味がない。ボクシングは好きですけど、練習は決して好きではない(笑)。でも、試合があるから、頑張れる。努力したことを発揮できる場がないとつまらない。ボクシングは、ちょっとずつ貯金して、ほしいものをやっと手に入れるような感じ。手に入れられるかは確実ではないですけど……。でも練習をすれば強くなれる。継続した努力を発揮する場に、早く立ちたいですね」
 将来を期待され、プロとして一歩目を踏み出したばかりながら、厳しい現実と向きあうことになった岡田。だがボクシングへの情熱が揺らぐことはない。再びリングに戻る日に向け、地に足をつけ、しっかりと前を見据えている。


岡田隆志(おかだ・たかし)プロフィール
1984年2月15日、岡山県生まれ。アマ戦績68戦53勝(28KO・RSC)15敗。162センチ。
05年岡山国体3位、同年全日本選手権フライ級優勝。昨年6月のプロデビュー戦ではキャティサック・ソープロンチャイ(タイ)にTKO勝利。M.T.ボクシングジム在籍。

★M.T.ボクシングジム公式サイト★
http://www2.ocn.ne.jp/~mtboxing/
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