運命の大学生・社会人ドラフトが19日14時から都内で開かれる。1年目に育成選手で2名、2年目に2選手(育成でも1選手)と計5名のNPBプレーヤーを輩出してきた四国アイランドリーグ。今年は昨年の深沢和帆(香川−巨人)のように指名確実という選手はいないものの、各球団からリストアップされている選手は多く、昨年を上回る人数に朗報が届けられるかもしれない。

 投手陣ではサブマリンの塚本浩二(香川)の評価が高まっている。今季は球速が増して力をつけ、制球力も安定した。地元である関西の阪神、オリックスなどが興味を示している。また150キロ近い速球とスライダーを武器に今シーズンの年間MVPに輝いた松尾晃雅(香川)も指名を心待ちにしている。
 その松尾と最多勝を分け合った梶本達哉(愛媛)は広島、東北楽天などが候補にあげている。21歳と若く、伸びしろが期待できる点も有利なポイントだ。育成指名も含めて可能性は低くない。

 野手では「NPB1軍でも充分通用する」(香川・西田真二監督)といわれる強肩強打の捕手、堂上隼人が一番手か。今季、年間王者に輝いた香川からは走攻守三拍子そろった智勝、三輪正義もリストに入っている。

 また育成ドラフトでフェニックスリーグでヤクルト相手に盗塁を3つ刺してアピールした小山田貴雄(高知)、阪神との交流試合で2本塁打を放った高井啓行(高知)の名前があがっている。松坂恭平(愛媛)ら22選手がトライアウトの1次選考を突破した千葉ロッテからも育成ドラフトでの指名が期待できそうだ。

 果たして何人の選手にNPBへの扉は開かれるのか。そのときは刻一刻と近づいている。

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