1月12日(月)、伊予郡松前町にある巨大ショッピングセンター「エミフルMASAKI」内グリーンコートにて、「2009愛媛FCキックオフ・フェスタ」が開催された。
 イベント当日、会場がある松前町は、朝から小雪が混じる、寒さの厳しい、あいにくの空模様だったが、午前9時には、入場整理券を求めるサポーターやファンが大勢詰めかけ、長蛇の列を作っていた。
 そして、250席用意されていた整理券は、配布が開始されると同時に、あっという間に、全て無くなってしまうという異例の事態。イベント開始30分前、会場の客席は、幸運にも整理券をゲットできたサポーターやファンで、既に埋め尽くされていた。

 だが、整理券を逃したものの、イベントを一目見ようと、客席数の4倍以上(1000人以上)の人々が、その後も詰めかけ、グリーンコートの周囲には立ち見の観客が溢れかえっていた。加えて、テレビ局や新聞社などのマスコミ関係者も駆けつけ、場内整理の収拾がつかない程の大変な賑わい。改めて、愛媛FCの人気ぶりと注目度の高さを思い知る結果となった。
 
 午後2時20分。私たち、愛媛FCサポーターズクラブ「ラランジャ トルシーダ」による「エヒーメ・エフシー!」コールの連呼でイベントがスタートした。久しぶりの応援コールで少し喉が痛んだが、会場は盛り上がりをみせ、新シーズンのスタートを予感させる気持ちの高揚が感じられた。その後、2009シーズンを闘う愛媛FC選手たちが登場すると、会場内は大きな拍手と歓声に包まれた。

 イベントが進行され、アナウンサーから、8名の新入団選手が紹介された。
 
背番号2番・DF柴小屋雄一選手(サガン鳥栖からの期限付き移籍)。
背番号6番・MF田森大己選手(前所属:ヴァンフォーレ甲府)。
背番号8番・FW内村圭宏選手(前所属:大分トリニータ)。
背番号9番・FWジョジマール選手(前所属:ヴァンフォーレ甲府)。
背番号17番・MF大山俊輔選手(前所属:湘南ベルマーレ)。
背番号19番・MF越智亮介選手(前所属:大分トリニータユース)。
背番号21番・GK山本浩正選手(前所属:セレッソ大阪)。
背番号23番・DF吉川健太選手(前所属:阪南大学)。
 
 既に2007シーズンから、愛媛FC・ストライカーの一角として活躍している内村選手だが、今回、大分トリニータからの完全移籍ということで、気持ちも新たに新入団選手としての出発となった。
 そして、2007シーズンを愛媛の一員として共に闘ったジョジマール選手と大山選手が、完全移籍で愛媛へ戻って来てくれたことは、非常に嬉しく感じている。気心の知れた愛媛の地とチームで、そのポテンシャルを発揮し、大いに活躍してもらいたい。
 
 愛媛県今治市出身で、大分トリニータユースに所属していた越智選手にも注目してみたい。年齢は18歳と初々しいが、地元出身者だけに興味が湧いてくる。家族や支援者たちの声援を背に受け、先輩たちに臆することなく、レギュラーを勝ち取ってほしいと思う。
 
 また今シーズンは、DF三上卓哉選手がキャプテンを、MF赤井秀一選手が副キャプテンを、それぞれ務めることになった。新キャプテン三上選手は、「(2009シーズンを)愛媛らしい全力プレーで戦っていく。」と力強いコメント。責任ある立場となっただけに、ますますの活躍を期待したい。
 
 イベント内では、その他にも2009シーズンのチームスローガン「E−spirit(EHIME ひとつになって闘う)」や公式ユニフォームなどもあわせて発表された。
 
 1時間あまりのイベントだったが、シーズン突入に向けて選手たちやサポーターの気持ちを引き締め、心を高揚させる良い機会になったと思う。言葉だけではなく、しっかりと準備を整え、万全の体制で2009シーズンのスタートを向かえたいものだ。


松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール
1967年5月14日生まれ、愛媛県松山市出身。
愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。
◎バックナンバーはこちらから