2月28日(土)、松山市市街地(大街道・銀天街付近)にて「みんなで清掃&みんなでポスター配布大作戦!!」と銘打たれたボランティア活動イベントが、愛媛FC事務局の主催によって行われた。
 このイベントは、2009年チームスローガン「E−spirit(EHIMEひとつになって闘う)」を掲げるにあたり、3月8日(日)開幕戦を前に、選手・サポーターたちが、ひとつになって松山市街地での清掃活動、また各店舗へのチームポスター配布や通行人への開幕戦告知チラシの配布など、ボランティア&広報活動を行うイベントである。
(写真:オレンジ軍団が商店街で清掃活動)
 チームからは、選手10名が参加。なんと望月一仁監督も同イベントに参加し、一緒に汗を流してくれたのだ。一般参加者では、土曜日の日中ということもあり、子供からお年寄りまで、大勢の愛媛FCサポーターたちが駆けつけ、大変な賑わいとなった。もちろん、私も「チームとひとつになって闘う!」べく、この活動に参加させて頂いた。
  
 最初に清掃活動を開始したのだが、そのゴミの多さに驚かされた。よく整備され一見、清潔そうに見える松山市中央商店街の通りだが、腰を落とし、細かく見ていると、プランターボックスの中や側溝、駐車場周りには、たくさんのゴミが無雑作に捨てられており、そこに目を向けようとしない日頃の自分の無関心さを、痛感してしまった。
 特にタバコの吸殻のポイ捨てが、多く目立っており、喫煙者の方には、自身の喫煙マナーを見つめ直していただきたいと感じている。サポーター仲間と共に40分間ほど、ゴミ拾いをして廻ったが、70リットルのゴミ袋が満杯になってしまった。
 
 ひと通り、清掃作業を終え、今度はチラシの配布を行った。
「愛媛FCです! 3月8日、開幕戦です! 是非、観に来て下さい!!」と声を発しながら、商店街を往来する人々へ、チラシを手渡して廻った。街行く人々の反応は、思いのほか好感触で、受け取りを拒絶する方は、ほとんどいらっしゃらなかった。中には、「今年は、頑張ってよ!」と励ましの言葉を掛けてくれるおばあさんもいて、その心遣いをありがたく感じるのと同時に、改めて愛媛FCの認知度の高さを思い知ることになった。

 9年前、街頭で「愛媛FCのJFL参戦」を呼びかけ、チラシを配布する活動を行ったことがある。当時、快くチラシを受け取って下さる方は、あまりいなかった。受け取った直後にチラシを捨てる方もいらっしゃったほどだ。地域の人々が、愛媛FCに対し、認識がなく冷たい反応だったことを思い出す。その頃から考えると、天国にも思えるような現在の環境なのである。喜びを感じつつ、この輪をもっと広げていきたいと思った。
 
 今回、参加者は全員、オレンジ色のウェアを身に着け、イベントに臨んだのだが、商店街にてオレンジ色の軍団が清掃活動に取り組んでいる姿は、とても目立つもので、往来する人々から注目されているのを感じていた。
 このイベントを通じて、チームとサポーターの結束力が高められ、愛媛FCと3月8日の開幕戦を、地域の人々へとアピールする良い機会になったと思う。
 
 イベントが終了し、美しくなった街頭を見つめながら帰路に就く中、清々しさを感じつつ、開幕戦に向けて気分を高揚させている自分がいた。
 経済不況の最中、今こそ「ひとつになる」という地域意識を高める機会は、必要に思える。愛媛FC事務局にとっては、準備や段取りなど大変かと思われるが、今後も今日のような「ひとつになって闘う」イベントの開催を望みたい。
 
 
【公式戦のお知らせ】
J2リーグ2009開幕戦(第1節)
 愛媛FC対水戸ホーリーホック
日時: 3月8日(日)13:30キックオフ
場所: ニンジニアスタジアム(愛媛県総合運動公園内)

 愛媛を愛する全ての方にお願いをしたい。
「望月サッカー」集大成のシーズンとも言える今季の開幕戦へ、是非ともスタジアムへ足を運んでいただき、私たちと一緒に応援し、選手たちへ声援を送っていただきたい。
「スタジアムで、お会いしましょう! お待ちしております!!」


松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール
1967年5月14日生まれ、愛媛県松山市出身。
愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。
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