ベレーザ、新星たちが躍動 ~WEリーグ クラシエカップ グループステージ第1節~
WEリーグ クラシエカップ グループステージA第1節大宮アルディージャ対日テレ東京ベレーザの一戦が1日、NACK5スタジアムで行なわれ、0対0の引き分けに終わった。東京NBはU-20日本代表活動に選手を派遣する中、下部組織に在籍するU-17日本代表のMF眞城美春とDF青木夕菜が先発した。
東京NB、あと一歩の詰めに欠ける(大宮)
大宮V 0-0 東京NB
眞城は現在、高校3年生のMFだ。東京NBの下部組織であるメニーナに在籍中ではあるが、トップチームでは14番を背負う。ポジション、プレースタイルとポニーテールの髪型からチームOGであり、日本代表のMF長谷川唯を彷彿とさせる。
以下、松田岳夫監督の眞城に対する評価。
「360度、視野が広い。ボールを受けるときに良い準備ができていて、駆け引きの部分で簡単に奪われない。相手を引き寄せて逆を取るプレーが得意です。真ん中から背後に抜けるスルーパスを出せたりとかは、彼女の良さだと思います。欲をいえば、そこでパスを出してさらに今度は自分が受け手になれるプレーもできればもっとゴールに近付く。嫌な存在の選手になれるなと思っています」
同じくメニーナに在籍中の青木はまだ高校1年生だ。16歳ながら、この日は堂々とトップの選手と渡り合い、90分のフル出場を果たした。松田監督は、青木についてこう述べた。
「16歳ですけど(トップの選手に)負けないスピードがある。それから体の強さ、体幹がしっかりしているので強さがある。若い選手にもかかわらず決してフィジカルで負けない。それからキックの良さ、右も左も精度の高いキックが蹴れる。あとは駆け引きのところで、今日はウイングバックで起用しましたが、センターバックもできます。ユーティリティーな選手。彼女に関しても相手の逆を取ることをもっとできればまた違った良さが出てくるかなと、思います」
上に記した2人以外にも、東京NBには、この秋に19歳になるFW樋渡百花(前所属はメニーナ)もいる。彼女は170センチの高さとスピードを生かしたドリブル突破が武器のセンターフォワードだ。なでしこジャパンで中心選手となったMF藤野あおば(今夏マンチェスター・シティWFCに移籍)やMF宮川麻都(今夏ハンマルビーIFに移籍)の海外移籍による穴は小さくはないが、楽しみな原石たちの躍動に期待したい。
(文/大木雄貴)