東京NB青木、リーグ最年少得点記録更新 ~WEリーグ~
WEリーグ第3節の日テレ東京・ヴェルディ・ベレーザ(東京NB)対アルビレックス新潟レディース(新潟L)の一戦が29日、味の素フィールド西が丘競技場で行なわれ、3対1で東京NBが勝利した。試合は、前半5分にオウンゴールで東京NBが先制。37分にMF北村菜々美が追加点を決め、東京NBが2点リードで試合を折り返した。後半44分には東京NBのDF青木夕菜が押し込み、リーグ最年少得点記録(16歳2カ月)を更新。後半アディショナルタイムにMF山本結菜のゴールで新潟Lが1点を返した。第3節を終え、東京NBが4位(勝ち点6、2勝1敗)。新潟Lが7位(勝ち点4、1勝1分け1敗)となった。
東京NB・眞城、司令塔役を見事にこなす(味フィ西)
東京NB 3-1 新潟L
【得点】
[東] オウンゴール(5分)、北村菜々美(37分)、青木夕菜(89分)
[新] 山本結菜(90+1分)
次々と主力を海外に引き抜かれる東京NBだが、今季も若手が躍動している。10代の選手たちはもはや“原石”ではなく、立派な主力となっていると言っていいだろう。
前半5分、東京NBがコーナーキックのピンチから一転、カウンターを仕掛けた。右サイドを駆け上がったMF山本柚月がクロスを供給すると、新潟LのDF山谷瑠香が足を延ばしたものの、このクリアーが自陣のゴールに吸い込まれてしまった。
37分、東京NBが追加点を奪った。センターサークル付近でFW土方麻耶が前を向くと、相手DFふたりの間を強引に突破。力強いドリブルから、ゴール中央に走り込む北村にラストパス。これを受けた東京NBの背番号7は冷静にゴールに流し込んだ。
後半44分、WEリーグの最年少得点記録が更新された瞬間だった。途中出場のMF松永未夢が左サイドを縦に突破し、中央に折り返した。これはファーにこぼれたものの、右サイドから走り込んだ青木がスライディングしながら右足で押し込んだ。16歳2カ月22日での得点はWEリーグ最年少得点記録のメモリアルゴールとなった。
後半アディショナルタイムに、新潟Lが山本のミドルシュートで1点返したものの、反撃はここまでだった。
試合後、リーグ最年少ゴーラーとなった青木はこう語った。
「最年少ゴールを取れたことはすごくうれしかったですが、失点の部分はもっと自分が相手に寄せられればシュートは打たれなかったと思うので、1失点の部分に目を向けて改善したいなと思います。(攻撃時は)逆サイドからのクロスは流れてくるだろうなと思っていました。そこまで予測してゴール前まで入っていきました。今までゴールを取れそうなシーンはあって、いつか決めたいと思っていたので、(クロスのこぼれ球を)“絶対触ってやる!”と思っていて最後、触れたのでよかったです」
東京NBは17歳のMF眞城美春が左ボランチに入り、見事にタクトを振るった。若い選手たちの活躍で見事、勝ち点3を積み重ねた。
(文/大木雄貴)