第325回 「修道」~歴代最高の平均来場者数達成に向けて~
愛媛FCトップチームが参戦する2024明治安田J2リーグ。いよいよシーズン終盤戦へと突入し、残すところ(第31節終了時点)あと7試合となった。
9月21日(土)にはホーム(ニンジニアスタジアム)にてモンテディオ山形と対戦。前半24分、相手に先制を許すも、3分後にMF茂木駿佑選手のゴールで同点に追い着く。逆転に向け、幾度も得点チャンスを創り出す愛媛だったが後半、相手に2点を奪われ、最終スコア「1-3」で愛媛の敗戦。リーグ戦4連敗となってしまった。
第32節終了時点、愛媛FCは「10勝14敗8引き分け(勝ち点38)」でリーグ戦15位という戦績。また愛媛は、ここ4試合で13失点。かなり気に掛かる数字ではある。このままウイークポイントへの対応が遅れていると、一気に下位(降格圏)グループに呑み込まれる可能性もあり心配である。選手達のプレーからは一生懸命さは伝わってくるので、何とか状況改善に向けて切っ掛けを掴んでもらいたい。
この試合、愛媛FC協賛スポンサーや愛媛FC事務局スタッフ等の地道な努力もあり、7873人という沢山のお客様を動員することが出来た。欲を言えば、足を運んで頂いた多くの方々と一緒に勝利の喜びを分かち合いたかったのだが、その点は残念であった。
現在、愛媛FCでは歴代最高の平均来場者数達成へ向けて『#4386を超えろ』と銘打ち、シーズン最後まで様々なイベントやキャンペーンを開催するなど、ホームゲームの集客に全力で取り組んでいる。
愛媛FCにとって、これまでの最高記録は2010シーズンにおける「1試合平均来場者数:4386人」だそうである。
今季ホームゲーム16試合消化時点(第32節終了時点)での1試合平均来場者数は4607人。残りのホームゲームにて1試合平均3212人以上を動員できれば、新記録達成となる。あと少しで目標到達となるので、サポーターとしてもできる範囲でお手伝いしていきたい。
今節の対戦相手であったモンテディオ山形。実は昨シーズンのホームゲーム平均観客動員数(1試合平均)が8000人を超えている。(ちなみに愛媛FCの昨年のホームゲーム平均観客動員数は3674人)県内人口が愛媛県より少ない山形県のクラブチーム。しかも、お互いに大都市圏から距離的には離れている立地であるにも関わらず、収益的にも観客動員数的にも大きく差を開けられている現状には悔しさを感じている。
「今こそ、この差を学ぶべき」
今後、クラブとして成長&発展していくためには相手の戦力や戦術だけではなく、クラブ運営などの様々なノウハウも研究し学んでいくべきではないだろうか。
立地や人口密度も条件的に近い、(悪い表現をすると)田舎クラブ同士。山形の運営方法や集客方法等を知り、学んでいくことは大事なことのように感じている。
サポーターという立場として、クラブの成長に対して協力出来ることがあるのなら協力を惜しまないつもりであるし、率直な要望も出して欲しいし、意見交換等もおこなって欲しいと思う。
クラブの観客動員数や収益が増えていけば比例してチーム力の強化にも繋がっていくと思うし、その先には、新ホームスタジアム(サッカー専用スタジアム)の実現も見えてくるはず。
今シーズン開幕前の愛媛FC情報交換会においては、クラブ側として「新スタジアム(サッカー専用スタジアム)建設に関しては、様々な立場の方とのディスカッションなどからスタートしたい。」と語られており、決して可能性がゼロではないことが示されている。
今後、我々の夢を現実の形にしていくためには、クラブの成長と発展が必須であり、先ず今季は平均来場者数新記録の達成とJ2リーグ残留を何としても成し遂げなければならない。
<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>
1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。