侍J、牧の満塁弾などでベネズエラに勝利 ~WBSC世界プレミア12~
WBSC世界野球プレミア12のスーパーラウンド第2節、日本代表(侍ジャパン、グループB・1位)対ベネズエラ代表(グループA・1位)戦が22日、東京ドームで行なわれ、9対6で侍ジャパンが勝利した。
大勢、台湾戦以来の登板(東京D)
ベネズエラ代表
6=020|003|001
9=300|006|00X
日本代表
勝利投手 井上(2勝)
敗戦投手 アルバレス(1勝1敗)
本塁打 (日)坂倉1号ソロ、牧1号満塁
(ベ)C.E.ペレス3号2ラン
試合開始前、井端弘和監督は「選手には疲労がたまっているので、接戦になるのではないか」と述べたという。その通りになったが、それでもつないで勝ち切るあたりが、今回の侍ジャパンの強さといえよう。
1回裏、3番・辰己涼介、4番・森下翔太のタイムリーヒットなどで、侍ジャパンはスコアを3対0とした。
その直後の2回表。才木浩人が7番、アンヘル・レイエスにバックスクリーン左へのツーランホームランを浴び、3対2と1点差に迫られた。
井端監督がピッチャーを才木から井上温大にスイッチした6回表。巨人の左腕はベネズエラ打線に捕まった。一死一塁、対するは4番のカルロス・エドワルド・ペレス。相手の4番が強振すると、無情にも打球はレフトスタンドに吸い込まれ、3対4と逆転を許した。その後も井上はフランシスコ・アルシアにもタイムリーを打たれ、リードを2点に広げられた。
6回裏、一死無走者の場面、9番・坂倉将吾のライトへのソロホームランが飛び出し、4対5と1点差に。さらに、ふたつのフォアボールと1本のヒットで二死満塁の大チャンスで、5番栗原陵矢に打席が回る。栗原は冷静に見極め、押し出しのフォアボールを選ぶ。これで同点に追いつくと、続く6番・牧秀悟がレフトスタンドに満塁弾を突き刺し、侍ジャパンが9対5と勝ち越した。
9回表には台湾戦以来に大勢がマウンドへ上がった。大勢は二死から、パスボール絡みで1点を失った。しかし、相手の反撃をこの1失点に抑え、侍ジャパンが9対6でベネズエラに勝利した。
侍ジャパンは明日23日、台湾代表と東京ドームで対戦する。
(文/大木雄貴)