侍J、完封負けで大会2連覇ならず 〜WBSC世界プレミア12〜
WBSC世界野球プレミア12のスーパーラウンド決勝が東京ドームで行われ、日本代表(侍ジャパン)は台湾代表に0対4で敗れた。勝った台湾は大会初優勝。侍ジャパンは今大会初黒星を喫し、大会2連覇ならず。
打線が4安打と沈黙(東京D)
台湾代表
4=000|040|000
0=000|000|000
日本代表
勝利投手 ジャン・イー(3勝)
敗戦投手 戸郷(1敗)
本塁打 (台) リン・ジャーチン1号ソロ、チェン・ジェシェン2号3ラン
井端弘和監督就任後、公式戦では負け知らず、国際大会でも連勝中だった侍ジャパンだが、ついに土が付いた。
今大会3度目の台湾戦。オープニングラウンドでは3対1、前日のスーパーラウンドでは9対6でいずれも勝利していた。侍ジャパンは今大会2度目の先発となる戸郷翔征がマウンドへ。1回表、3番チェン・ジェシェンにツーベースを打たれ、ピンチを招いたが4番リン・アンクアはフォークボールで空振り三振に切って取った。
台湾先発のリン・ユーミン相手に2回までパーフェクトに抑えられた打線も3回裏にチャンスをつくった。先頭の源田壮亮が内野安打で出塁。1死後、坂倉将吾がフォアボールを選び、一、二塁とした。しかし桑原将志が空振り三振。小園海斗がセンターフライに倒れ、先制点を奪えなかった。
試合が動いたのは5回表だ。戸郷がこの回、先頭のリン・ジャーチンに右中間スタンドに先制弾を放り込まれる。さらにヒットとフォアボールで1死一、二塁のピンチを招くと、チェン・ジェシェンに3ランを浴びて、4点を失った。
侍ジャパンはその裏、2死から坂倉と桑原の連打で一、二塁のチャンスをつくったが小園がファーストゴロに倒れた。6、7、8回は三者凡退。迎えた最終回は先頭の辰巳涼介がライト前ヒットで出たが、森下翔太はセカンドゴロ、栗原陵矢がファーストライナーゲッツー。台湾の4投手によるリレーの前に4安打に終わり、点を奪えぬまま試合を終えた。
(文/杉浦泰介)