IBLJは9日、4月度の月間MVP選手を発表した。
【投手部門】
香川オリーブガイナーズ  天野 浩一
 4月度成績 6試合 3勝3敗 防御率1.50
【野手部門】
愛媛マンダリンパイレーツ 檜垣 浩太
 4月度成績 51打数21安打 打率.412 打点12

(写真:元NPBの貫禄をみせ、MVPに輝いた香川・天野)
▼中谷は初安打ならず、2軍で伊藤VS深沢
 3年目を迎えたアイランドリーグのシーズン最初のMVPは1年目の選手が揃って受賞。フレッシュな顔ぶれとなった。

 投手部門の天野は4月1日の徳島戦で7回1失点で“アイランドリーグデビュー”を白星で飾ると、その後の2勝はすべて完封で決め、カープで培った実力を見せつけた。
「疲れが溜まっている。調子は下降気味」(香川・加藤博人コーチ)ということもあり、3敗を喫したが、勝利数がリーグ1位タイ、防御率がリーグ2位と安定した成績を買われ、今回の賞を手にした。

 打者部門の檜垣は地元・今治西高の出身。昨年秋のリーグトライアウトでは不採用だったが、愛媛に育成扱いで入団し、キャンプ、オープン戦で結果を出し、レギュラーを勝ち取った。
 香川との開幕戦で2安打したのを皮切りに、4月は猛打賞(3安打以上)を3回マーク。打率は4割を超え、4月14日の高知戦からは11試合連続でヒットを放った。「打つポイントがしっかりしている」(香川・西田真二監督)と他球団の首脳陣からも評価の声があがっている。 

 月間MVPはFAX、メールでのファンによる投票で決定。天野、檜垣両選手には12日の香川−愛媛戦(サーパススタジアム)の前にスポンサーのミズノ株式会社と読売新聞社より、カップとミズノ製品、および賞金が贈られる。

<カープ中谷、2日連続の代打も初安打ならず>

 同日、広島市民球場で行われた広島−中日の第7回戦でカープの中谷翼内野手(元愛媛)が8日の試合に引き続き、代打で出場した。

 3回裏、カープ先発の大竹寛が打ち込まれ、1−7と大量リードを許した場面で、先頭の大竹の代打として登場。中日先発のルーキー浅尾拓也と対戦した。中谷はカウント2−2からファールで2球粘ったが、7球目の高めのストレートを打ってレフトフライ。本拠地デビューでの初ヒットとはいかなかった。

<伊藤、深沢が2軍で対決>

 同日ジャイアンツ球場で行われたイースタンリーグの巨人−東京ヤクルト戦で巨人・深沢和帆投手と、東京ヤクルト・伊藤秀範投手が初めて同じ試合に登板した。

 先発の伊藤は4回まで巨人打線を3安打無失点に抑える好投をみせ、2点のリードをもらってイースタン初勝利に前進する。ところが5回、2死1、3塁のピンチを招き、1番・清水隆行にタイムリーを浴びて1点差に詰め寄られる。

 直後の6回、巨人のマウンドには深沢が上がる。スコアボードにはアイランドリーグ出身2投手の名前が初めて並んだ。深沢は1人の走者を許したものの、1回を無安打に封じて、チームに流れを引き寄せる。

 勝利に向けて踏ん張りたい伊藤だったが、6回も2死1、3塁でルーキーの田中大二郎にレフト前ヒットを打たれて、ついに同点。伊藤はこの回限りで交代し、4試合目の登板も白星はつかなかった。
 深沢は4月28日の初登板以来、4試合連続で無失点。5四球と制球に難はあるが、左の中継ぎとしての地位をファームで確立しつつある。

 また、千葉ロッテの角中勝也も西武第二球場でのグッドウィル戦で「1番・ライト」で出場し、3回に3戦連続となるヒットをマークした。前日の8日にはグッドウィルのルーキー木村文和から2号先頭打者アーチを放った。打率は.389と依然高い状態をキープし、イ・リーグ最下位と低迷するチームの中でアピールを続けている。
 

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