大学選手権4連覇・帝京大、ファンに感謝 青木主将「チーム全体で戦えた」
25日、帝京大学ラグビー部のファンミーティングが同大の八王子キャンパス内で行われた。同イベントにはラグビー部の相馬朋和監督、現部員のほか、OBでお笑い芸人のしんやが参加。会場のソラティオスクエアには関係者含め約400人が集まり、全国大学ラグビーフットボール選手権4連覇の喜びをファンと分かち合った。
帝京大ラグビー部のファンミーティングは2022度からスタートし、今年で3回目となる。22年に発足した帝京スポーツサポーターの会が中心となって運営をしている。しんやのラグビー用語を交えた前説トークで会場のウォームアップは完了。KOIコミュニケーションズの代表取締役で、ラグビーYouTubeを配信している三浦考偉氏がMCを務め、相馬監督、リーグワンクラブへのアーリーエントリーが発表されている青木(トヨタヴェルブリッツ)、本橋拓也(コベルコ神戸スティーラーズ)ら4年生とのトークショーが行われた。
シーズンの始まりから春のオープン戦、夏合宿、秋の対抗戦、冬の大学選手権を振り返った。新体制発足時の思いや、春のオープン戦で明治大学との引き分け、夏合宿と対抗戦で早稲田大学に負けた時の心境を述べた。最後に4年生は後輩たちへのエール、ファンへの感謝を伝えた。
青木はファンに対し、「感謝しかないです」と言い、こう続けた。
「しんどい時の声援は一番力になりました。1年生から試合に出ていますが、今シーズンは紅いジャージーを来た方々がスタンドに多く見られた。特に決勝戦は帝京コールであったり、チーム全体で戦っている感じがして、本当に幸せな瞬間でした。1年間ありがとうございました」
最後に相馬監督は卒部控える4年生に対し、「いろいろなことがあった。思い通りにいかないことの方がたくさんあったと思う。その中で思い悩み、苦しみながら仲間との時間を過ごしたことをこれからの人生に生かしてほしい」とエールを送った。詰め掛けたファンへは「来年度もハラハラドキドキするシーズンをお送りすることができると思います。引き続きご声援よろしくお願いいたします」と締めた。
続いてしんやと大町佳生(3年)、森山飛翔(2年)ら2、3年生の主力がトークショー。和やかなムードでファンから届けられた質問に答えた。最後はプレゼント抽選会を行い、サイン入りグッズを直接手渡した。イベント終了後もファンとの交流機会を設け、盛況でイベントを終えた。
選手に負けず劣らず写真撮影、サイン、握手と行列ができていた相馬監督に、ファン対応終了後に話を聞いた。
「例年は3月ですが、今回の卒部する前の早いタイミングでやっていた。学生たちが主体となって計画してくれた。(ファンミーティングは)いつも応援してくださってくれる方に近くで感謝を言える素晴らしい機会だと思っています」
相馬監督就任後、大学選手権3連覇、チームとしては4連覇を果たした。
「連覇というよりも、目の前の1年間をその年の4年生たちと過ごすことの方が大きい。連覇のことは言葉にできる感じではないんですね。勝つことで4年生にとっての4年間が悔いのないものになるのかなと思っています」
来季に向け、指揮官は「ひとつひとつ丁寧にやっていこうと思っています」と語った。
(文・写真/杉浦泰介)