第329回 「初声」~愛媛FC2025キックオフフェスタ~
1月26日(日)、新シーズンの到来を告げる「愛媛FCキックオフフェスタ」が今年も松前総合文化センター広域学習ホール(伊予郡松前町)にて開催された。
今季(2025シーズン)は、新入団選手16名を迎え心機一転、新たなチームとしてJ2リーグを戦う愛媛FC。その注目度は高く、キックオフフェスタの会場には(有料イベントにも関わらず)、昨年を上回る600名のファンやサポーター、支援者たちが会場へと詰め掛け満員状態となった。
私は今回も(昨年と同様)太鼓を会場へと持ち込み、来場されたサポーターやファンの皆さんと一緒に「愛媛FCコール(基本コール)」で選手たちへエールを送らせていただくことになった。そこでイベント開始10分前にはステージへと登壇させていただき、この愛媛FCコールを会場の皆さんと一緒に事前練習させていただいた。
慣れているコール(チャント)とは言え、昨シーズン終了から約3カ月が経過している。応援活動を休んでいた期間も長く、私もサポーターの皆さんも『今年最初の(大きな声での)発声は難しいのでは?』と思い、リハビリの感覚で発声練習の時間をいただいた。
ステージ登壇後、皆さんへの挨拶や説明を済ませ、いよいよコール練習。「エヒーメ・エフシー!ドドンド・ドン・ドン~」。会場にコールと太鼓の音が響き渡る。会場の皆さんも、それに合わせ、両手を高く上げ、手拍子をしつつ基本コールを歌ってくださった。
この「愛媛FCコール(基本コール)」は、私が26年程前に愛媛FCの公式戦で始めたコールであり、愛媛FCの歴史にとっては最初の応援チャントである。
これまで、様々な試合会場、イベントや行事などで心を込めて歌ってきたもので、自分にとっては、思い入れもあり大事な「チャント」なのである。今日も、このチャントで選手たちを励まし、イベントを盛り上げたい。
午後2時30分になり、キックオフフェスタがスタート。最初に愛媛FC代表取締役社長の村上忠さんやフットボールダイレクターの青野大介さんが挨拶をした。
また今季のスローガンは、昨年に引き続き「己道」であると発表された。その具体的な道筋だが、クラブとしては「人を育み、人々を繋いでいく。」という道。チームとしては「石丸監督が掲げるノンストップフットボールを貫いていく」という道を歩んでいくことになるそうだ。
イベントの第1部では新入団選手16名がステージに登壇。一人ずつ自己紹介をしつつ、司会者によるインタビューなども行われた。中には、一発芸(ギャグ)を披露してくれる選手もおり、なかなか個性的で明るいメンバーが集まってくれた印象。現メンバーとも早々に打ち解けてくれそうな予感がある。その後、今季のユニホームやトレーニングウェアなどの紹介が行われた。
イベント第2部では、監督やチームスタッフの紹介が行われた。監督を務めるのは引き続き、石丸清隆監督。「新たに新入団選手16名が加わり、更に若いチームとなりました。そんなチームは大きな可能性を秘めています。皆さん、この若いチームを支えてください。たくさん応援してください。共に戦って、共に喜んで、新しい愛媛FCを創っていきましょう」と監督が挨拶。
第3部では、2025シーズンを戦う愛媛FC全選手がステージに登壇し、様々な企画やゲームに挑戦。個々の選手がチームメイトのウラの顔を発表してみたり、外国籍選手の母国語を使用した伝言ゲームなどが行われ、会場の皆さんを爆笑させた。
イベントの最後では今季のキャプテンと副キャプテンが発表された。副キャプテンはDF山原康太郎選手、MF深澤佑太選手、FW佐藤亮選手の3名。注目のキャプテンはGK白坂楓馬選手。新入団の選手が、いきなり新キャプテンということもあり、司会者から白坂選手の名前が発表された際には、会場の一部から「えーっ!」や「おおっ!」というような驚きの声も上がっていた。
白坂選手は「(キャプテンとして)チーム全員がピッチでしっかりと表現し、練習からやれるように僕は訴え掛けます。皆の背中を支えながら、押しながら、今シーズン最後に皆で笑っていけるように、やっていきたいと思う。(シーズン中)良い時ばかりではなく、苦しい時もあると思います。そんな時、皆さんの声援を選手に与えて欲しい。皆さん一人一人の思いが選手の背中を押してくれますし、僕たちは、その声を聞き、皆さんの魂を見て、自分たちの愛媛FCエンブレムに賭けて戦おうと強く思うことが出来ます。今季は選手やスタッフ、皆さん全員でしっかりと戦いたいと思っているので、熱く一緒に戦ってください。宜しくお願いします。」と挨拶。
その後、MF石浦大雅選手の音頭でチームの締めの手拍子が行われ、選手達がステージ上に整列。
最後の最後、私の歌い出しを合図に会場全体での愛媛FCコールの大合唱が行われ、2025シーズンのキックオフフェスタは大盛況のうちに幕を閉じた。
今年は愛媛FCがJリーグへ昇格して20周年の記念すべき1年。素晴らしいシーズンにするためにも、長く歌われ続けてきた、この「愛媛FCコール」へ魂を込め、大切に歌っていきたい。

<松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>
1967年5月14日、愛媛県松山市出身。愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。