東京サントリーサンゴリアス、“DNA”示し連敗ストップ ~リーグワン~

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 29日、「NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25」ディビジョン1の第13節が東京・秩父宮ラグビー場で行われ、8位の東京サントリーサンゴリアスが4位の静岡ブルーレヴズを22-17で下した。次節、サンゴリアスは三重ホンダヒートと、ブルーレヴズは三菱重工相模原ダイナボアーズと対戦する。

 

 3連敗中のサンゴリアス、3連勝中のブルーレヴズ。対照的な状況で迎えた両軍。先制したのは東芝ブレイブルーパス東京、埼玉パナソニックワイルドナイツに土を付けるなど4位のブルーレヴズだった。

 

 前半19分、トライエリア(インゴール)目前での5mスクラム。左から中央に展開するとFLジャスティン ・サングスターが押し込んだ。FBサム・グリーンのコンバージョンキックが決まり、7点を先制する。

 

 その後もブルーレヴズが敵陣に入り、押し込む展開。耐えていたサンゴリアスは22分にSO髙本幹也のPGで3点を返すと、36分にはWTBチェスリン・コルビが自陣でインターセプト。持ち味のスピードを生かし、そのまま独走してトライ。髙本のコンバージョンキックが決まり、10-7と逆転して前半を終えた。

 

 後半に入ると、ブルーレヴズがセットプレーでサンゴリアスにプレッシャーをかける。自陣でのスクラムでコラプシングを誘い、キックで陣地を回復。6分、ラインアウトからのモールでHO日野剛志が押し込む。グリーンがコンバージョンキックを成功し、14-10と再逆転に成功した。

 

 しかし試合はこのまま終わらない。8分にブルーレヴズLO大戸裕矢が危険なタックルでイエローカードを提示され、サンゴリアスが数的優位に立つ。10分、CTBイジー・プニヴァイの突破からPR小林賢太がトライエリアに飛び込んだ。髙本がコンバージョンキックを決め、17-14と再々逆転。

 

 16分にはサンゴリアスのLOサム・ジェフリーズがクリーンアウトの際に相手の足を持ち上げる危険なプレーでイエローカード。大戸がピッチに戻ってきた後の数分間は数的不利となった。それでもサンゴリアスは24分、フェーズを重ねた末、FL箸本龍雅がトライエリア右中間にねじ込み、追加点を奪った。

 

 ビハインドのブルーレヴズは奮闘するも33分にグリーンのPGで3点を返すのみだった。残り時間もボールをキープしながらアタックし続けたが、80分経過のホーンが鳴った後、ブレイクダウンでサンゴリアスHO堀越康介にボールをかき出された。

 

 転がってきたボールをサンゴリアスSH流大が外に蹴り出し、ノーサイド。サンゴリアスが22-17で4試合ぶりの白星をつかんだ。キャプテンの堀越は「今日は本当に泥臭くて、観ている方からしたら汚いラグビーだったと思いますけど、これが僕たちのDNAであり自分たちらしいラグビーができた」と胸を張り、「次の三重戦も泥臭くいきます」と語った。

 

(文・写真/杉浦泰介)

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