白熱の首位攻防戦はドロー ワイルドナイツが2位、スピアーズが3位で最終節へ ~リーグワン~
3日、「NTTジャパンラグビー リーグワン2024-25」ディビジョン1第17節が行われ、1位の埼玉パナソニックワイルドナイツと2位のクボタスピアーズ船橋・東京ベイが29-29で引き分けた。3位の東芝ブレイブルーパス東京が9位の三菱重工相模原ダイナボアーズに45-28で勝利したため、首位浮上。ワイルドナイツが2位、スピアーズが3位に順位を落とした。
初夏の陽気に包まれた東京・秩父宮ラグビー場。首位攻防戦、
ワイルドナイツは16分、敵陣に攻め込むと中央から左へ展開。昨年12月の第2節以来の復帰となったFB山沢拓也がハンドオフ
前半をリードしてハーフタイムを迎えたのはワイルドナイツ。20近くフェーズを重ね、長田がトライを挙げた。山沢京平のコンバージョンキックは外れたものの、5点の貯金をつくった。
それでもワイルドナイツは揺るがない。フェーズを重ね続け、スピアーズディフェンスに圧力をかける。LOオッキー・バーナードが2mの長身をいっぱいに伸ばし、トライエリア左中間にボールを置いて再逆転。山沢京平がコンバージョンキックを決め、リードを5点とした。
最後のコンバージョンキックが決まれば、スピアーズの劇的な勝利だったが、フォーリーの右足から放たれた楕円球はゴールポストの内側を通過しなかった。白熱の首位攻防戦は決着付かず。両軍が勝ち点2を分け合うかたちで終えた。スピアーズのフラン・ルディケHCは試合後、こう総括した。「どっちが勝ってもおかしくないバトルだったし、この試合のために、お互いが一生懸命やってきた。最後のフィニッシュとしては、チームの力を示すことができた。ギブアップせず今後に繋がる調味料的なところは、いい要素がいっぱいあったので、勝つチャンスを見せることができたと思います」
一方、ワイルドナイツのキャプテンでHO坂手淳史は「いい天気で、たくさんのお客さんの前でプレーできて楽しかったです」と感想を述べ、試合を振り返った。
「やりたいことができた場面と、相手がやりたいことをやってきた場面が多々見えた試合。結果は自分たちが欲しいものではなかったが、そのプロセスやプレーの質ではいい成長が見られたし、これからシーズン最後とプレーオフに向け、いい経験になったと思います」
次週最終節を終えれば、両チームはプレーオフに進む。4季連続の出場となるワイルドナイツ。ロビー・ディーンズ監督は「ベストの状態をその日にもっていかないといけないので、プレーオフのラグビーは、また違ったものだと感じています」と見る。
「チャンスが来た時には、それを掴み取らないといけないし、相手に介入させないようにしないといけない。お互い対戦相手を知っていると思っていますし、その段階では3回目(の対戦)になるかもしれない。驚くことはないことはないが、ひとつのチームがハッピーで、もう片方のチームはアンハッピーで帰るので、自分たちのベストをもっていかないといけない」
スピアーズは2季ぶり3度目のプレーオフ。江良自身は初の舞台となるが、「僕たちのスタイルは変わらない。強みを全面に出して、コーチに教えてもらって磨き上げるところは磨き上げていきたい。あとは自分たちを信じ、自信を持ってプレーしたい」と語った。強力FWがフィジカルを全面に押し出して戦うスタイルが軸にはなるものの、ここにきて山田、松下怜央とユーティリティー性の高いバックス陣がポジション争いに加わったことは大きい。この日のようにリザーブにFW6人置くことができるからだ。メンバー構成にも注目が集まる。
スピアーズvs.ワイルドナイツ。今季2回の対戦はいずれも拮抗した。一昨季の決勝カードは、今季のプレーオフでも見られるか。熱戦は必至である。