12日、松山・坊っちゃんスタジアムで行われた愛媛マンダリンパイレーツ対福岡レッドワーブラーズの一戦は10,288人の観客を集め、リーグ初の1試合1万人以上の動員を達成した。これまでは昨年9月に同スタジアムで行われた愛媛−徳島戦の8,232人が最多だった。

(写真:始球式で中村時広・松山市長のボールをこぼしてしまった古田敦也氏、打者は石毛宏典氏)
 この日の坊っちゃんスタジアムでのゲームは愛媛にとってホーム開幕戦。春の暖かな日差しが振りそそぐ絶好の野球日和だったこともプラスした。特別ゲストとして、同スタジアムで05年に2,000本安打を達成した前東京ヤクルト監督の古田敦也氏が来場。始球式で古田氏はファンの前では昨年10月の引退試合以来となる捕手を務め、大きな声援を浴びた。また、松山市民の日と銘打ち、松山市民にチケットを特別価格で販売。子どもに人気のキャラクターショーを球場内で実施するなど、球団側のさまざまな集客作戦が功を奏した。

 ただ、試合は開幕2連勝で乗り込んだ福岡のペース。投げては元愛媛の浦川大輔がパイレーツ打線を1点に封じて完投、攻撃でも足を絡めてソツなく得点を重ね、4−1で勝利した。愛媛の選手は一様に動きが固く、皮肉にも1万人を超えるファンがプレッシャーとなってしまったようだ。

 浦川の完投で開幕3連勝(福岡1勝、坊っちゃん、10,288人)
福岡レッドワーブラーズ   4 = 000310000
愛媛マンダリンパイレーツ 1 = 000001000
勝利投手 浦川(2勝0敗)
敗戦投手 森(1勝1敗)

 西川の好投で高知、今季初勝利(高知1勝、春野、948人)
徳島インディゴソックス    0 = 000000000
高知ファイティングドッグス 2 = 11000000×
勝利投手 西川(1勝1敗)
敗戦投手 片山(0勝2敗)
セーブ   上里田(1S)

 長崎、11四死球の乱調で開幕3連敗(香川3勝、サーパス、5,387人)
長崎セインツ         0 = 000000000
香川オリーブガイナーズ 10 = 20206000×
勝利投手 塚本(2勝0敗)
敗戦投手 ソリアーノ(0勝1敗)
本塁打   (香)智勝1号2ラン

<ロッテ・角中(元高知)、1軍昇格>

 高知ファイティングドッグスから千葉ロッテマリーンズに入団した角中勝也が1軍昇格を果たした。11日、パリーグから公示された。角中の1軍昇格は昨年7月に続き、2回目。

 11日に行われた千葉マリンでの北海道日本ハム戦では8回、大松尚逸の代走として出場。そのまま9回の守備についた。
 さらに12日の同カードでも終盤に代走からライトのポジションへ。1−1と同点の9回、角中は先頭打者として今季初打席を迎える。カウント2−2からファールで4球粘り、最後は四球。この出塁からロッテはチャンスをつくり、最後は大松がタイムリー。角中はサヨナラのホームを踏み、ロッテの勝利に貢献した。

「去年より1軍で多く試合に出ることが最低限の目標」。春季キャンプは2軍スタートだったが、むしろ自分の思うような練習ができると角中は前向きにとらえていた。ルーキーイヤーの昨季の出場は9試合。このまま与えられた役割をしっかりとこなしていけば、“最低限の目標”は4月中にクリアできそうだ。

<4月13日(日)の予定> ( )内は予告先発
今治市営球場      愛媛(高木)−福岡(中江) 13時
土佐山田スタジアム  高知(山中)−徳島(渡邊) 14時
サーパススタジアム  香川(橋本)−長崎(藤岡) 18時


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