二宮: この4月からはWAHAHA本舗の全体公演「ミラクル」で全国を回られるとか。
柴田: 全国20カ所で開催します。私も久本も全公演出ますよ。正司歌江師匠も出演します。


二宮: 正司歌江さんもWAHAHA本舗の所属なんですか? 驚きました。
柴田: はい。一度、WAHAHA本舗がプロデュースした芝居に私のお母さん役で出ていただいた時に、「ええなぁ、私も入りたいわ」とおっしゃっていただいたのが縁です。今年でもう83歳になります。「あそこが痛い、ここが痛い」と言いながら、ちゃんと舞台を務められるので、さすがだなと思いながら見ています。

二宮: プロレスラーのアジャ・コングさんも出演予定(東京公演のみ)ですね。芝居は大丈夫ですか(笑)?
柴田: ヘタと言われれば、ヘタですよ(笑)。でも、あの身体能力は他の人間にはマネできない。アクションをやらせれば、結構活躍してくれるんじゃないかと思っています。

 テレビでは絶対できないことを

二宮: ちなみに今回はどのような公演になりそうですか?
柴田: WAHAHA本舗の全体公演は、芝居というよりもバラエティショー。踊りあり、歌あり、コントあり、ちょっと変わった出し物あり、と映画の『ザッツ・エンターテインメント』のような感じですね。いろんなショーがどんどん入れ替わりで始まるかたちになります。

二宮: ステージとなると、テレビで観る柴田さんや久本さんとは、また違った一面が見られるでしょうね。
柴田: もちろんです。WAHAHA本舗のショーは“テレビでは絶対できないことを見せる”というのを売りにしています。それは単にエロティックなことをやるのではありません。同じ下ネタでも、どうやってお笑いのセンスで包むか。そこのアイデアで勝負しています。
(写真:「ミラクル」の公演ポスター、なぜか出演しない和田アキ子さんがメイン)

二宮: 不快な気分にさせないで、観客を笑わせるには綿密な計算が必要でしょう?
柴田: 数年前のオープニングでは、とても煌びやかなスパンコールつきのタキシードで登場して踊った後、全部、服を脱いでいくという演出をしました。でも、大事なところは絶対に見せない。女性は遠くから見ると全裸に見える裸タイツを着て誤魔化すんです。それで笑いをとる。

二宮: その裸タイツは紅白歌合戦で大騒ぎになった代物ですね(笑)。
柴田: そうなんです。DJ OZUMAに貸したら、大ヒンシュクを買ってしまった(苦笑)。私たちは20年前から舞台でやっている演出なんですけどね。やはり“テレビでは絶対できないこと”をやっていたんだなと感じました。

 芝居は仕事ではない

二宮: テレビに舞台に大活躍されていますが、今後、これだけはやりたいということは?
柴田: 芝居はずっと続けていきたいですね。WAHAHA本舗の公演も年に1回やっていますが、私はそれ以外にも、いろんな舞台に出させていただいています。自分でプロデュースした芝居でも、客演でもどちらでもいい。ジャンルもコメディ、シリアス問いません。一番大事なのは、舞台に立つエネルギーを失わないこと。自分のなかで芝居に出るエネルギーをいかに保ち続けるかが、今後のテーマだと考えています。

二宮: 既にWAHAHA本舗以外で、決まっている芝居の予定は?
柴田: 10月に中野のザ・ポケットという小さい劇場に出演する予定です。作・演出をしてくださるイケタニマサオさんは非常にいい作品を書いているので、気に行っています。私は舞台だけは“お仕事”にしたくないと思っているんです。舞台は本気でやりたいもの、納得できるものを楽しくやりたい。だから、劇場の規模や興行としてどうか、という点はあまり気にしていません。

二宮: もちろん活動の一環だけど、“お仕事”ではないと。その気持ちはよく分かります。
柴田: 仕事だと思うとストレスがかかりますからね。

二宮: 以前、対談した際に、「続けることは才能だ」と先輩から言われたというエピソードを伺ったのが印象に残っています。私も同感です。
柴田: 若い時はピンときませんでしたけど、今になると実感が沸きます。だって人生でひとつのことを続けていると、「やめようか」と悩む局面のほうがはるかに多い。漫然とひとつの仕事を続けるなんてありえないですから。

二宮:「継続は力なり」という言葉は言い得て妙ですね。
柴田: 継続していると、必ずそこには悩みが出てきます。自分ができないこと、ダメなところが見えてきますから。そこで続けるためには悪い部分を直すしかない。私も若い頃から「感性がない」「何をやってもダメ」だと言われ続けてきました。今もダメなところはいっぱいあります。だから、その度に素直になって、“じゃあ、どうしたらいいんだろう?”と考え続けることが必要なんだと思っています。

 焼酎には昆布がオススメ

二宮: 気がつけば、「そば雲海 黒麹」もだいぶ空になりました。
柴田: なんだか、今回はとてもおいしいお酒をいただきました。お仕事のようでお仕事でない感じがしました。楽しい時間をありがとうございます。

二宮: 改めて「そば雲海 黒麹」はいかがでしたか?
柴田: そば焼酎をいただくのは久々でしたけど、この味はスッキリしていて好きですね。家でも、これからはちょくちょくいただこうと思っています。

二宮: 柴田さんならではのオススメの飲み方があれば教えてください。
柴田: 私の地元の富山では、よく焼酎のお湯割りに昆布を入れます。富山って昆布の消費量が日本一なんです。お湯割りにちょっと羅臼昆布の切れっ端を入れると、また味が豊かになる。おつまみとして昆布を食べるのもいいですよ。この「そば雲海 黒麹」にも合うと思いますから、ぜひ一度、試してみてください。

(おわり)

<柴田理恵(しばた・りえ)プロフィール>
 1959年1月14日、富山県生まれ。八尾高、明治大学文学部演劇学科を卒業後、劇団東京ヴォードヴィルショーを経て、84年、演出家の喰始、久本雅美らとともにWAHAHA本舗を設立。劇団の中心メンバーとして舞台活動を精力的に行いつつ、映画やテレビドラマ、バラエティ番組、情報番組などで幅広く活躍中。現在、TBS系「はなまるマーケット」、日本テレビ「女神のマルシェ」、中京テレビ「PS」などにレギュラー出演。4月からはWAHAHA本舗全体公演「ミラクル」を全国20カ所で上演。主な著書に『柴田理恵の100%昆布活用術』(日東書院本社)、『一期一会 柴田理恵のワハハ対談』『台風かあちゃん』(潮出版)などがある。
>>オフィシャルブログ「柴田理恵人生劇場」
>>WAHAHA本舗公式サイト

★今回の対談で楽しんだお酒★[/color]

本格焼酎「そば雲海」の黒麹仕込み「そば雲海 黒麹」。伝統の黒麹と九州山地の清冽な水で丹精込めて造り上げた、爽やかさの中に、すっきりと落ち着いた香り。そしてまろやかでコクのある味わいが特徴です。
提供/雲海酒造株式会社

<対談協力>
イタリアンレストラン Kamiya
東京都新宿区三栄町6 第一原嶋ビル1F
TEL:03-5379-6628
営業時間:
ランチ   11:30〜14:00
ティー   14:00〜16:30
ディナー 17:30〜23:00(L.O.22:00)

☆プレゼント☆
 柴田理恵さんの直筆サイン色紙を本格焼酎「そば雲海 黒麹」(900ml、アルコール度数25度)とともに読者3名様にプレゼント致します。ご希望の方はより、本文の最初に「柴田理恵さんのサイン色紙希望」と明記の上、下記クイズの答え、住所、氏名、年齢、連絡先(電話番号)、このコーナーへの感想や取り上げて欲しいゲストなどがあれば、お書き添えの上、送信してください。応募者多数の場合は抽選とし、当選は発表をもってかえさせていただきます。たくさんのご応募お待ちしております。なお、ご応募は20歳以上の方に限らせていただきます。
◎クイズ◎
 今回、柴田理恵さんと楽しんだお酒の名前は?

 お酒は20歳になってから。
 お酒は楽しく適量を。
 飲酒運転は絶対にやめましょう。
 妊娠中や授乳期の飲酒はお控えください。

(構成:石田洋之)
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