西野太翔、ガッツポーズ連発のフリーで準優勝 ~全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会~

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 第94回全日本フィギュアスケートジュニア選手権大会男子シングルのフリープログラムが24日、東京辰巳アイスアリーナで行なわれた。ショートプログラム(SP)を2位でスタートした西野太翔(星槎国際横浜)は、フリーで155.69点を記録し、SP79.95点と合わせ合計235.64点で銀メダルを胸に飾った。優勝は255.25点の中田璃士(TOKIOインカラミ)、3位は215.90点の蝦原大弥(駒場学園高校)だった。

 

 西野は黒を基調とし、袖が紫の衣装でリンクに立った。フリーのプログラムは「月光、交響曲第5番、エリーゼのために」。冒頭の4回転トウループ、続く4回転サルコウを綺麗に成功させた。

 

 3回転フリップ-3回転トウループでは、フリップが「エッジ不明瞭」と判定された。3回転アクセル-オイラー-3回転サルコウの頭のアクセルが1/4回転不足、3回転ループ-2回転アクセルの両方のジャンプが同じく1/4回転不足のジャッジを受けたものの、転倒などの大きなミスはなく演技をまとめた。

 

 7つ目のジャンプである3回転ルッツを成功させると、両手でガッツポーズを作った。

 

 演技を終えると観客はスタンディングオベーションで応えた。西野は氷上で2~3度、拳を握り喜びを露わにした。

 

 西野のフリープログラムは、曲の構成に抑揚や強弱がある。それらの滑らかなスケートで表現するのだ。「フリー曲の解釈とそれらを表現するために意識していることは?」と水を向けると、西野は、こう答えた。

「このフリープログラムは、最初はすごく暗いイメージから始まり、一度盛り上がって中間で静かになり、最後に上がっていく感じです。場面ごとの強弱の付け方や、表現の仕方を練習してきました」

 

 細かな腕の振り付けや手の位置については「コレオであまりスピードは出さなかったのですが、ニースライドの前の手の位置にもすごくこだわりました」。

 

 16歳ながら卓抜した表現力を有する西野。演技の仔細にまで神経を通わせ、流れるようなプログラムを披露する若きスケーターの、今後の活躍に注目したい。

 

(文/大木雄貴)

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