第310回 RIZIN10年間のMVPは「朝倉未来」、ベストバウトは「朝倉未来vs.斎藤裕」と発表されたが─

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 10周年を迎えたことを記念して12月7日に『RIZIN AWARD』が都内ホテルで開かれた。RIZINの旗揚げ興行は2015年12月29日、さいたまスーパーアリーナ大会。早いもので、あれから10年の刻が過ぎた。そこで過去10年間のMVP、ベストバウト、ベストサブミッションファイター、ベストKOファイターの4部門受賞者が同イベントで発表された。

 各賞のノミネート選手(5選手)は、ファン、メディア、関係者の投票において選び、その中から受賞者が決められたようである。

 

(写真:12月7日に開かれた「RIZIN AWARD」でMVPとベストバウトをW受賞した朝倉未来<右>と榊原信行CEO ©RIZIN FF)

 受賞者は以下の通りだ。

<MVP>朝倉未来(JTT=13勝4敗)

 その他のノミネート選手

 イリー・プロハースカ(初代ライトヘビー級王者/チェコ=11勝1敗)

 元谷友貴(ATT=14勝8敗1NC)

 堀口恭司(初代フライ級、初代&第4代バンタム級王者/ATT=15勝2敗1NC)

 那須川天心(TEAM TEPPEN=13勝)

 

<ベストバウト>斎藤裕(初代フェザー級王者/パラエストラ小岩)vs.朝倉未来(JTT)、2021年12月31日/さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.33』※朝倉判定勝ち

 その他のノミネートファイト

 クレベル・コイケ(第3&6代フェザー級王者/ブラジル)vs.金原正徳(リバーサルジム立川ALPHA)、2023年9月24日/さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.44』※金原判定勝ち

 堀口恭司vs.朝倉海(第3&6代バンタム級王者/JTT)、2019年8月18日/愛知・ドルフィンズアリーナ『RIZIN.18』※朝倉KO勝ち

 ホベルト・サトシ・ソウザ(初代ライト級王者/ブラジル)vs.AJ・マッキー(米国)2022年12月31日、さいたまスーパーアリーナ『RIZIN.40』※マッキー判定勝ち

 朝倉未来vs.平本蓮(剛毅會)2024年7月28日、さいたまスーパーアリーナ『超RIZIN.3』※平本TKO勝ち)

 

<ベストサブミッションファイター>ホベルト・サトシ・ソウザ(一本勝ち7)

 その他のノミネート選手

 クレベル・コイケ(一本勝ち8)

 今成正和(今成柔術=一本勝ち2)

 伊澤星花(第4代女子スーパーアトム級王者/Roys GYM、JTT=一本勝ち6)

 堀口恭司(一本勝ち4)

 

<ベストKOファイター>鈴木千裕(第5代フェザー級王者/クロスポイント吉祥寺=KO勝ち4)

 その他のノミネート選手

 五味隆典(東林間ラスカルジム=KO勝ち1)

 ラジャブアリ・シェイドゥラエフ(第7代フェザー級王者/キルギス=KO勝ち3)

 朝倉海(KO勝ち8)

 堀口恭司(KO勝ち6)

(※戦績、記録はRIZINでのもの。KOにはTKOも含む)

 

(写真:4年前の大晦日、朝倉未来が斎藤裕にリベンジを果たした一戦がベストバウトに選ばれた ©RIZIN FF)

 MVP、ベストバウトに関していえば、私的には意外な選出だった。

 選考基準には、実力重視ではなく人気とアピール度も含まれていたのだろう。だからRIZINの主役であり続けたことが評価され、ベルトを腰に巻いたことのないにもかかわらず朝倉未来がMVPに選ばれたのだと思う。

 斎藤vs.朝倉の再戦も緊迫感のある好勝負だったが、もっと激しくファンの心を打ち抜いた闘いがほかにもあったように感じる。

 この2つの賞の投票には筆者もメディア枠で参加した。

 MVPは堀口恭司、ベストバウトには一昨年11月、バクー『RIZIN LANDMARK 7』でのヴガール・ケラモフ(第4代フェザー級王者/アゼルバイジャン)vs.鈴木千裕に票を投じた。「実力」と「衝撃度」に重きを置いたからである。この辺りは選考基準によって異なろう。

あなたにとってのMVPは誰、ベストバウトは何だったか? 大晦日決戦を迎える前に振り返ってみてはいかがだろう――。

 

<直近の注目格闘技イベント>

▶12月14日(日)、東京・後楽園ホール/「RISE 194」QUEENアトム級王座決定戦、平岡琴vs.島田知佳ほか

▶12月14日(日)、東京・竹芝ニューピアホール/「DEEP TOKYO IMPACT 2025 6th ROUND」&「DEEP 129 IMPACT」フェザー級タイトルマッチ、青井人vs.水野新太ほか

▶12月14日(日)、大阪・西区民センター/「ACF119」森本大喜vs.グロッグ柚宇ほか

▶12月17日(水)、東京・両国国技館/プロボクシングWBA世界バンタム級王座統一戦、堤聖也vs.ノニト・ドネアほか

▶12月18(木)~21日(日)、東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館/レスリング「天皇杯全日本選手権大会」

▶12月19日(金)、東京・後楽園ホール/「Krush.183」フライ級王座決定戦、上遠野寧吾vs.安尾瑠輝ほか

▶12月21日(日)、東京・立川ステージガーデン/「PANCRASE 360」ウェルター級チャンピオンシップ、佐藤生虎vs.ゴイチ・ヤマウチほか

▶12月28日(日)、愛知・ポートメッセなごや/「HOOST CUP KINGS NAGOYA 18」ミドル級王座決定戦、青木洋輔vs.ファビオ・ボルジェスほか

▶12月30日(日)、東京・国立代々木競技場第二体育館/「KNOCK OUT60 K.O CLIMAX 2025」BLACKスーパーウェルター級タイトルマッチ、海人vs.シッティチャイ・シッソンピーノンほか

▶12月31日(日)、東京・大田区総合体育館/プロボクシング、井岡一翔vs.マイケル・オールドスゴイティほか

▶12月31日(日)、さいたまスーパーアリーナ/「RIZIN師走の超強者祭り」フェザー級タイトルマッチ、ラジャブアリ・シェイドゥラエフvs.朝倉未来ほか

 

近藤隆夫(こんどう・たかお)プロフィール>

1967年1月26日、三重県松阪市出身。上智大学文学部在学中から専門誌の記者となる。タイ・インド他アジア諸国を1年余り放浪した後に格闘技専門誌をはじめスポーツ誌の編集長を歴任。91年から2年間、米国で生活。帰国後にスポーツジャーナリストとして独立。格闘技をはじめ野球、バスケットボール、自転車競技等々、幅広いフィールドで精力的に取材・執筆活動を展開する。テレビ、ラジオ等のスポーツ番組でもコメンテーターとして活躍中。著書には『グレイシー一族の真実 ~すべては敬愛するエリオのために~』(文春文庫PLUS)『情熱のサイドスロー ~小林繁物語~』(竹書房)『プロレスが死んだ日。』(集英社インターナショナル)『ジャッキー・ロビンソン ~人種差別をのりこえたメジャーリーガー~』『伝説のオリンピックランナー“いだてん”金栗四三』『柔道の父、体育の父 嘉納治五郎』(いずれも汐文社)ほか多数。

連絡先=SLAM JAM(03-3912-8857)

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