“りくりゅう”三浦、6練で左肩脱臼「トレーナーもコーチも傍に居てくれた」のコメントに「オレは⁉」と木原 ~第94回全日本フィギュアスケート選手権大会~

facebook icon twitter icon

 “りくりゅう”こと三浦璃来/木原龍一組(木下グループ)は20日、国立代々木競技場第一体育館で行なわれた第94回全日本フィギュアスケート選手権大会ショートプログラム(SP)に出場し、首位(84.91点)発進した。同選手権は国際スケート連盟(ISU)非公認ではあるが、世界歴代得点を超えるパフォーマンスを見せた。

 

 直前の6分間練習で、三浦は左肩を脱臼した。その時の状況を三浦は、こう説明した。

「スロールッツジャンプに入る前のクロスカットで、私がつまずいてしまった。その拍子に変な角度になり左肩が外れてしまった」

 

 リングサイドにいたトレーナーがすぐに三浦の肩を戻し、リンクに上がった。

 

 アクシデントに見舞われたものの、ふたりは赤と黒の衣装で「Paint it Black」を滑り切った。三浦は「リフトはタイミングが完全にずれたので、レベルを落としたかと思った」が、評価はレベル4だった。そのほか、全てのエレメンツで加点を引き出すなど、安定感のある演技を見せた。

 

 演技を終えると三浦は左肩を抑え、涙を流した。気丈に振舞っていたものの「不安だった」という。木原はそんなパートナーを本番中に、フォローしていた。

「(三浦の)手を引いているように見せて、全部引いていなかった。本当は引かないといけないところでも」と木原。そして、三浦は「全部(木原が)調整してくれた。フットワークは気をつけてくれました」と続けた。

 

 ミックスゾーンでは、報道陣の笑いを誘った。三浦が「トレーナーさんやコーチがそばに居てくれて、“大丈夫”と声をかけてくれた」と感謝を述べていると、木原はすかさず「オレは⁉」とカットイン。

 

 三浦は笑顔を浮かべながら「龍一くんも! 龍一くんは当たり前に(笑)。そうそう、龍一くんが一番だったね」と“フォロー返し”を見せた。

 

 ペアのフリースケーティング(フリー)は明日21日。三浦は「病院には行かずに、宿舎でケアをする」予定。国際経験や互いの負傷を乗り越え、円熟味を増した“りくりゅう”は、SP、フリーと完全優勝を狙う。ミックスゾーンでは明るく振る舞っていた黄金ペア。五輪でも金メダルを狙えるだけに、痛みが強くならないことを祈るばかりだ。

 

(文/大木雄貴)

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP