「子どもたち、選手たちの夢をつくる」元横綱・白鵬氏、生まれ変わる白鵬杯への想い語る

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 大相撲の第69代横綱・白鵬こと白鵬翔氏が20日、都内で会見し、第16回世界相撲大会白鵬杯(2月7、8日)概要を発表した。会場はこれまでの東京・両国国技館(第4回大会以降)からTOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)に移り、女子部門と成人の部が新設された。日本を含む世界19カ国・地域から1734人以上が参加予定。白鵬氏は「今までの白鵬杯からガラッと変わり、ワクワクしています」と語った。

 

 白鵬氏は昨年6月に相撲協会を退職し、新会社(白鵬ダヤン相撲&スポーツ)を設立した。「新しいものにチャレンジ。その変化があってこそ、生き残っていく」。女子部門の設立は以前から声が挙がっていたという。これまで会場にしていた両国国技館の土俵は女人禁制が敷かれており、移動したことにより成人部門と共に女子選手が土俵に上がれることとなった。女子の世界選手権は2001年にスタートしており、四半世紀が経とうしている。「子どもたち、選手たちの夢をつくる」。それが白鵬氏の願いだ。

 

 白鵬氏が代表取締役を務める白鵬ダヤン相撲&スポーツの相撲ディレクターの永井明慶氏は「幼児から成人と多世代に渡る大会はこれまでなかったと思う。また“世界相撲グランドスラム”を見据え、各国の成人の相撲選手を集め、エキシビションマッチを実施予定です」と話した。そして「トヨタアリーナ東京をアマチュア相撲の聖地にしたい」と意気込む。

 

 女子の部が新設も門戸を広げる試みだ。今回出場予定(新設の成人部門)の長谷川理央(慶應義塾大学4年)は、第3回大会出場者で、2024年には世界選手権で優勝を果たした。彼女は大会の意義をこう語る。
「私が出場した第3回の頃は、そんなに参加国・地域も多くなかった。ここ数回の開催は参加国・地域が多くなっている。私は中学の時に世界大会に出場している。初めて海外の選手と戦ったときにものすごく緊張してカチガチになってしまった。小学校や幼児の段階で海外の選手と戦えるのが大きな経験になる。国内にも強い選手がいると思いますが、そういった選手たちと戦っていった方が次に繋がる。選手、子どもたちの頑張るモチベーションにもなると思います」

 

 今大会の入場料は無料となっている。白鵬氏は「第15回までやってきた白鵬杯の大切なものを守りながら、新しく女子、成人の部に取り組んでいく。皆さんに楽しんでもらいたい。子どもたちと皆さんが、国と国、地域と地域のつながりができることが大会の成功だと思っています。この土俵から新たなスターが誕生できればうれしい」と抱負を述べた。

 

 白鵬氏の夢は相撲のオリンピック正式競技採用だ。「ゴールはオリンピック。日本から生まれた相撲を、しっかりしたベースをつくり、世界に発信していきたい」。夢を叶える手応えは十分にあるという。「オリンピック競技になれるのかと、疑問に思っている方もいるかもしれませんが、ワールドゲームズに相撲が正式競技に入っている(2005年~2022年大会までの5大会連続。2025年は除外されたものの、28年大会に復活の可能性あり)。これはIOCの管轄でドーピング検査もしている世界大会ですから、オリンピックになるのも時間の問題だと思う」

 白鵬杯の拡大は、自身の夢に繫がる大きな一歩と言えよう。

 

(文・写真/杉浦泰介)

 

>>白鵬杯公式サイト

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