RAISERZ、逆転Ⅴ CSの組み合わせ決定 ~D.LEAGUE~

facebook icon twitter icon

 24日、日本発のプロダンスリーグ「第一生命D.LEAGUE25-26」ROUND.8 BLOCK VIBEがTOYOTA ARENA TOKYO(トヨタアリーナ東京)で行なわれた。3位のFULLCAST RAISERZ(フルキャスト レイザーズ)が1位のDYM MESSENGERS(ディーワイエム メッセンジャーズ)を下し、REGULAR SEASON BLOCK VIBE WINNERに。2位のKADOKAWA DREAMS(カドカワ ドリームズ)は、この日がLIFULL ALT-RHYTHM(ライフル アルトリズム)としてラストのショートとなった相手に敗れた。この結果、5月31日開催のチャンピオンシップの組み合わせが決まり、BLOCK HYPE優勝のCyberAgent Legit(サイバーエージェント レジット)とRAISERZがシード権を獲得。HYPE3位のMedical Concierge I'moon(メディカル・コンシェルジュ アイムーン)がMESSENGERSと、HYPE2位のKOSÉ 8ROCKS(コーセー エイトロックス)とDREAMSが対戦することとなった。MVDはSEGA SAMMY LUX(セガサミー ルクス)のエースパフォーマンスを任されたSHUTOが受賞した。

 

 どん底からの逆襲劇だ。昨季最下位に終わったRAISERZがBLOCK VIBEを制した。

 

 ROUND.7でCS出場こそ決めていたが、優勝は最終戦の結果次第だった。チャンピオンシップポイント(CSP)はMESSENGERSが19、DREAMSが18に対し、RAISERZが16。1st matchでDREAMSが敗れたため、優勝争いはMESSENGERSとRAISERZの直接対決で決まることとなった。D.LEAGUEの中でも無骨な印象の両チームだ。

 

 先攻は勝てば初のREGULAR SEASON WINNERとなるMESSENGERS。ショーテーマに次元などの意味を持つ「Dimension」を掲げた。紹介VTRでは<別次元の><想像を超える>と説明された。エースパフォーマンスにロッキンダンスのスペシャリストYoshikiが担当。SPダンサーには中国武術やテコンドー、カポエイラなどをベースにダンスの動きを組み合わせたアクロバットであるトリッキングのRikubouzが起用された。 

 
 幾何学的なデザインのグレーのセットアップ。無骨な空気感の中にアースティックな一面を覗かせるMESSENGERSらしい衣装と言えよう。8人が後ろ向きに反った状態からスタートした。壮大な宇宙空間を想起させるような音楽から、Keitricのソロ。人間離れした柔軟性を披露しながら、メンバーと融合していく。
 
 Rikubouzを中心にゆったりとした空間の中に繊細な技術を纏わせる。彼がステージをアクロバットで横切ると、曲は転調。7人がスピーディーに踊る。Yoshikiのロッキンのエースパフォーマンス。そしてハイテンポな音に合わせ、8人が縦に横に回り、跳ねるように踊り続けた。シンクロパフォーマンスでフィニッシュ。揃って前方に倒れ込むところで暗転した。
 
 対するRAISERZのショーテーマは「The Last Symphony」である。直訳すれば、「最後の交響曲」。ハイテンポなタップダンスのステップ音に合わせ、腕・肘・手首・手の細かい動きで魅せるタットで、スピーディーに動かす。YOUTAによる超高速ステップのシカゴフットワークから照明を使い、ボルテージを上げていく。バイオリンの弦楽音が奏でられると、LuiとWILD TWIGGZ(ワイルド ツイッグス)による椅子に座った状態のタットから、TINY TWIGGZ(タイニー ツイッグス)が上から飛び出してくる。クランプを織り交ぜ、力強さと繊細さを併せ持つようなショーケースを披露した。
 
 エースパフォーマンスはリーダーのINFINITY TWIGGZ(インフィニティ ツイッグス)。どこか苦しそうにも見える、力強さだけではないエモーショナルなクランプで会場を惹きつける。フィナーレに向かい、8人のクランプでエナジーを発し続けた。暗転して終わりかと見せかけてからのシンクロパフォーマンス。タットで合わせて、最後は仰向けに倒れ込むかたちでショーを終えた。
 

 配信ジャッジは4.2点差でMESSENGERSが先行したが、RAISERZは会場ジャッジでひっくり返す。テクニックで再びMESSENGERSがリード。それでもコレオグラフィー、シンクロパフォーマンス、エースパフォーマンスを取ったRAISERZに軍配が上がった。トータルスコアは54.8対45.2――。勝利の瞬間、雄叫びを上げるRAISERZの面々。リーダーのINFINITY TWIGGZも感情を爆発させていた。チャンピオンシップポイント(CSP)は19でMESSENGERSに並んだが、トータルスコアの差でトップに立った。当時は1ブロック制だが、5季ぶりのレギュラーシーズン優勝を果たした。

 

 初年度から参入し、初代REGULAR SEASON WINNERに輝いたRAISERZ。しかし昨季は4季続いていたCS連続出場も途切れた。INFINITY TWIGGZはこう振り返る。
「僕らは昨シーズン、最下位という結果を初めて味わって、それまでは毎年チャンピオンシップに出場する、外から見れば強豪チームだった。一度、底を見たというかそこから本当にオフシーズン、24-25シーズンが終わってから、メンバー全員で改めてD.LEAGUEに向き合い、返り咲くことができた。それはダンスだけじゃなくプロとは何なのかというところに改めて全員で向き合ったことが、今日に繋がったのかなと思います。システムもパーセンテージの中でオーディエンス投票が半分というシステムになった時に、より見ていただいている方と共に闘っている感覚が強くあった。共に笑って共に泣き、本当に同じような苦しみを味わったようなシーズンだからと思いました」

 

 どん底から這い上がる原動力はなんだったのか。INFINITY TWIGGZは続ける。

「D.LEAGUEのシステムはどういうふうに点数が入るのか戦略を練ることは大事です。それよりも僕たちは、もちろん慢心しているつもりはなかったんですが、どこかに持っていた“常勝チーム”という傲りを改めた。反骨精神というか、“ふざけるなよ”との精神を全員で統一し、勝つために何をするべきか必死に取り組んだ。どれかひとつに絞ることはできませんが、全員で共通して持っていたのは反骨精神だったのかなと思います」

 

 彼らにとって逆襲劇はこれで終わりではない。「Dリーガーになって良かったと思えるのは、チャンピオンシップで優勝した時。仕事を辞めて、この世界にきて、仲間とレイズ(RAISERZのファンネーム)のみんなと優勝を掴み取る時だと思う。5回目のチャンピオンシップに挑みます。全員で優勝しに行きます」とINFINITY TWIGGZ。ディレクターのKTRは「ここに来るまで簡単ではなかった。いろいろ話し合い、ぶつかり合った。僕たちが見たい景色はこの先にあります。みんなで笑って拳を突き上げよう、と。それを達成しにいきたいと思います」と前を見据えた。

 

(文・写真/杉浦泰介)

 

▼「D.LEAGUE25-26」BLOCK VIBE TOTAL RANKING

FULLCAST RAISERZ
DYM MESSENGERS
KADOKAWA DREAMS
CHANGE RAPTURES
LIFULL ALT-RHYTHM
SEGA SAMMY LUX
Valuence INFINITIES
M&A SOUKEN QUANTS

>>詳しくはこちら

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP