宮岡良丞(愛媛銀行SASUKE出場選手/愛媛県松山市出身)第3回 「SASUKEのため背を伸ばしたくない」

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 愛媛県松山市出身の宮岡良丞は、2023年第41回から「SASUKE」に出場している。

 

「SASUKE」とは、TBS系列で1997年9月27日から特別番組として放送されている視聴者参加型のスポーツ・エンターテインメント番組だ。1997年秋に初めて放送され、2025年12月の時点で43回を数える。これまで、延べ4322人の選手が出場した。

 

 YouTubeアカウント「SASUKE Ninja Warrior【TBS公式】SASUKEチャンネル」には、宮岡を特集した動画がいくつかアップロードされている。そのうちの1つに「【愛媛銀行員】完全制覇に取り憑かれた男・宮岡良丞」と題されたものがある。

 

 宮岡がSASUKEを初めてテレビで観たのは小学1年時の7歳だ。それから、公園の遊具を使ってSASUKEの練習に明け暮れた。もしかすると、既に小学校低学年の頃からSASUKEに取り憑かれていたのかもしれない。そう思わせるエピソードを、彼は口にした。

 

 

「小学生当時から、僕は身長を伸ばしたくない、と親や周りの大人に言っていたんです。理由は、SASUKEに影響するから」

 

 そして続けた。

 

「小学2~3年生くらいの時、“食べんと大きくならん”と周りの大人はみんな言うじゃないですか? 僕はそう言われても、頑なに食べなかった。背が伸びると、大人になってSASUKEに不向きな体になると思ったんです。いままでも、180センチとか190センチある人で、SASUKEに出場している人なんて見たことない」

 

 

 

 データ分析の観点

 

 小学2~3年時で、ここまでSASUKEを分析していたとは……。

「体重が重い選手、体の大きな選手が握力や腕の力でぶら下がるエリア(障害物)をクリアできていない、と当時から考えていました」

 

 本人は、SASUKEに出場する上でのベストな体型を「身長168センチくらい、体重63キロくらい」と分析している。

 

 宮岡が極度の人見知りだったことは、第2回で触れた。人とコミュニケーションをとるのは苦手だったが、何かひとつの事と向き合うことは得意だったという。

 

「床にビー玉を転がして、狙い通りに転がったビー玉が何個あるか、ストップウォッチで何秒かかってゴールしたかを調べてノートに書くなど、データ収集が好きだったんです。SASUKEはただテレビを観るのではなく、データ収集、分析という観点で見ていました」

 

 SASUKEと並行してテニスをやっていた宮岡。小学6年時にテニスで四国大会ベスト8に入った。中学進学以降は、時間と労力をテニスに費やすようになった。中学時代はSASUKEをオンエアで観た後に鉄棒にぶら下がる程度のことはやったが、小学生の時のように、明確に出場をイメージしてトレーニングすることは無くなった。

 

 SASUKEから遠ざかった宮岡は、愛媛県立松山中央高校に進学した。目標はテニスでのインターハイ出場。テニスに没頭する日々を送った。

 

 しかし、と宮岡はいう。

「いま振り返ると高校時代の部活動が、SASUKEに打ち込む現在の自分のメンタリティーに似通っている」

 

(つづく)

<宮岡良丞(みやおか・りょうすけ)プロフィール>

1993年8月7日、愛媛県松山市生まれ。幼少期からテニスを始める。2011年、高校3年時にはインターハイに出場した。「SASUKE」は小学校1年時に初めてテレビで視聴した。2014年から「SASUKE」に応募を続け、2023年第41回大会から出場している。第42回大会では、史上初めてバーティカルリミット.BURSTをクリアし、.BURST導入後初のFINAL進出を果たした。完全制覇を目標に日々、トレーニングに打ち込んでいる。

 

(文/大木雄貴)

 

 

 

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