アルゼンチン、延長でカーボベルデに勝利~北中米W杯決勝Tラウンド32~
サッカー北中米ワールドカップ決勝トーナメントラウンド32のアルゼンチン代表対カーボベルデ代表の一戦が日本時間7月4日(現地時間7月3日)、マイアミで行なわれ、アルゼンチンが延長の末、3対2で勝利した。FWリオネル・メッシは前回大会から続き8試合連続ゴールとなり、現時点で今大会トップの7得点。
GKボジーニャ、存在感示す(マイアミ)
アルゼンチン代表 3-2 カーボベルデ代表
【得点】
[ア]リオネル・メッシ(29分)、リサンドロ・マルティネス(92分)、オウンゴール(111分)
[カ] デロイ・デュアルテ(59分)、シドニー ロペス カブラル(103分)
連覇を狙うアルゼンチ。メッシを中心として攻撃陣はこの日も観客を魅了した。
対する初出場のカーボベルデは、ディフェンディングチャンピオンに真っ向勝負を挑んだ。
前半15、18、19分とメッシが連続でシュートを放つ。得点には至らなかったが、徐々に感触を掴んでいったように見えた。
ハイドレーションブレイク明けの29分。アルゼンチンのセンターバックであるDFリサンドロ・マルティネスが敵陣ペナルティーエリア右サイドにミドルパスを供給。これをメッシが左足アウトサイドでピタリとトラップ。そのまま左足インステップでゴールニアサイドに蹴り込み、アルゼンチンが先制し、試合を折り返した。
後半16分、カーボベルデが同点に追いついた。FWライアン・メンデスが右サイドからDFの股を抜くグラウンダーのクロス。これに反応したのはペナルティーエリア内にいたMFデロイ・デュアルテ。右足を一閃するとシュートはまたしてもDFの股下を通過し、左サイドネットを揺らした。
18分にはメッシが右足でシュートを放つが、カーボベルデの守護神であるボジーニャが右足に当てた。28分にはアルゼンチンがペナルティーエリア外の左でFKを獲得。GKのボジーニャがニアポストに立ち壁を指示している間に、メッシが意表を突きゴールファーサイドを狙った。これは何とかボジーニャが反応し、ボールを掻き出した。
90分で決着がつかず、試合は延長戦に突入した。延長前半3分、アルゼンチンの左CK。メッシのキックをペナルティーエリア内ニアサイドでMFアレクシス・マクアリスターがヘッドでかすかに触れる。ファーに流れたボールにマルティネスが追いつき、思い切り左足を振り抜いた。シュートはニアを射抜きアルゼンチンが一時勝ち越した。
その10分後だった。カーボベルデが自陣のビルドアップから好機をつくった。自陣中央から前進しながら右サイドへ。徐々に左サイドへとボールを運ぶと、FWロペス・カブラルが相手DFを1枚ドリブルで引きはがし、ペナルティーエリア左角付近から右足を振り抜く。鋭くも美しい弧を描いたシュートは右サイドネットを揺らし、見事な“スーペルゴラッソ”が決まり、再びカーボベルデが同点に追いついた。
延長後半6分、アルゼンチンは左CKからオウンゴールを誘発し、3対2と勝ち越した。この得点が決勝点となり、アルゼンチンが16強に進出した。
アルゼンチンが世界王者としての意地を見せた。7月8日にラウンド16でエジプト代表と対戦する。
一方、カーボベルデは強敵に真っ向勝負を挑み土俵際まで追い込んだ。初出場の彼らは、美しく散ったグッドルーザーと言っていいだろう。
(文/大木雄貴)