ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹が2日、フロリダ・マーリンズ戦に先発。7回5安打3失点の内容だったが、3−3の同点の場面でマウンドを降りたため、勝敗はつかなかった。試合は終盤に勝ち越したドジャースが5−3で勝利している。
 1、2回を無難に立ち上がった黒田は3回、2死1塁の場面でヘインリー・ラミレスに高めに浮いたボールを打たれ、タイムリー2ベースを許す。しかし、1点を先制された右腕に対し、ドジャースはすぐさま同点に追いつき、5回には2点を勝ち越した。

 打線の援護に応えて、2勝目の権利を手にしたい黒田だったが、その裏、痛い一発を浴びる。先頭打者にヒットを許すと、続くコディー・ロスに外角のボールをレフトスタンドまで運ばれた。同点2ランで3−3。その後、黒田は後続を断ち、6、7回はゼロに封じただけに惜しまれる失点だった。

 結局、黒田は7回を85球、無四球でまとめ、スターターとしての役割は充分に果たした。ただ、これで5試合連続で勝ち星から見放されている。しいて黒田の課題をあげれば、4試合連続で相手に先取点を与えている点か。失点しても立ち直り、どの登板もテンポの良い投球をみせているだけに、先に相手のペースにさせない慎重さが必要かもしれない。