シアトル・マリナーズは現地時間25日、城島健司と来季から新たに3年契約を結ぶことを発表した。契約金額は明らかにされていないが、米メディアの報道によると年俸総額は2400万ドル(約25億円)。城島は05年オフ、ソフトバンクからマリナーズへ移籍。今季が3年契約の最終年となっていた。
 初の日本人捕手のメジャーリーガーとして海を渡った城島は、移籍1年目よりマリナーズの主力選手として活躍している。過去2年の通算成績は打率.289、32本塁打、137打点。昨季は盗塁阻止率.455とメジャーナンバーワンの成績をおさめ、守りでも大きく貢献した。契約最終年にあたり、古巣のソフトバンク復帰もささやかれたが、これで2011年までマリナーズでプレーすることになる。マリナーズはイチローと今季から5年契約を結んでおり、しばらくは日本人コンビがチームを牽引する形が続きそうだ。

<黒田、斎藤の救援失敗でまたも2勝目ならず>

 ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹は26日、本拠地でのコロラド・ロッキーズ戦に先発した。黒田は6回5失点と苦しい内容ながら、打線の援護もあり、勝ち投手の権利を持って降板した。ところが1点リードの最終回、クローザーの斎藤隆が同点に追いつかれたため、2勝目はまたもお預けとなった。

 黒田は2回、先頭打者への四球をきっかけにブラッド・ホープにタイムリーを打たれて、先制を許す。なおも3回は2死から安打と四球で走者をため、4番のマット・ホリデー、5番のギャレット・アトキンズに連続タイムリーを浴びて、3点を失った。
 
 しかし、この日のドジャース打線は日本人右腕を強力にサポート。3点を追う直後の3回、打者11人の猛攻で5点を奪い、逆転に成功する。黒田は4回にも2本の2塁打で1点を奪われ、メジャー移籍後最多の5失点の内容ながら、6回を投げきって、リリーフ陣に後を託した。

 その後、ドジャースは7−6と1点リードで斎藤隆が最終回のマウンドへ。ところが先頭打者にストレートの四球を与えると、スコット・ポセドニクに2塁打を許し、無死2、3塁のピンチを招く。迎えた次打者の初球、斎藤のスライダーを捕手がこぼし、痛恨のパスボール。3塁ランナーが生還して同点に追いつかれてしまう。黒田にとっては、15日のパイレーツ戦に続き、勝ち星を日本人クローザーに消された格好となった。

 斎藤は勝ち越し点は許さず、試合は延長13回、ドジャースが8−7でサヨナラ勝ちした。