中井亜美、「ポル・ウナ・カベサ」でSP自己ベスト更新 ~木下グループ杯2026~

facebook icon twitter icon

 フィギュアスケート「ISUチャレンジャーシリーズ木下グループ杯2026」女子シングルのショートプログラム(SP)が4日、田中貴金属アイスアリーナ(東京辰巳アイスアリーナ)で行なわれた。ミラノ・コルティナ冬季五輪銅メダリストの中井亜美(TOKIOインカラミ)は自己ベストとなる80.27点で首位スタートを切った。女子のフリースケーティングは明後日6日、同アリーナで行なわれる。

 

 中井は今季、自身初挑戦となるタンゴ調の曲「ポル・ウナ・カベサ」をSPに選んだ。ピンクの衣装は木下グループ杯直前に仕上がった。他の選手がジャージなどラフな格好で調整を続ける中、中井は前日練習で本番用衣装を着用し、体に馴染ませた。

 

 当日のSP。冒頭のトリプルアクセル、そして3回転ルッツ+3回転トーループと綺麗に着氷させた。フライングシットスピンを挟み、3回転ループも見事に成功させると、ステップシークエンスに入った。

 

 中井は「ポル・ウナ・カベサ」を6月に新横浜で行なわれたアイスショーで初披露した。その際、彼女はこう語っていた。

「本当であればフェンスを使った演出を考えています。フェンスがある時はバーカウンターを意識したような演出になっています。それを試合で表現できればいいなと思います」

 

 アイスショーと異なり競技会ではフェンスが設けられる。木下グループ杯のSPでは、存分にフェンスを使った演出を見せた。フェンスの向こう側にいるジャッジと観客たちを誘惑するような大人な女性を演じたのだ。SP後、中井はこう振り返った。

 

「実際、試合でやるのは初めてだったので、“大丈夫かな?”という不安が少しありました。会場のみなさんがたくさんの歓声をあげてくださったので、自信をもって演技ができました」

 

 SPの自己ベスト更新となったスコア(80.27点)が表示されると、中井はキスアンドクライで両目を見開いた。中井は続けた。

「先週くらいから調子が上がってきていたので、いつも通りやればできるだろうと思っていた。点数が出て、すごくびっくりしました。まさか80点台を今シーズンの初戦に(ジャッジの方々に)出していただけるとは思っていなかったので、良い演技が評価されてうれしい気持ちです」

 

 コンディションがさらに上向けば、さらにパーソナルベストを更新する可能性もあり得る。中井は自身初となるタンゴのプログラムで、観客もジャッジも魅了し続けるだろう。

 

(文/大木雄貴)

facebook icon twitter icon
Back to TOP TOP