7月15日(火)の夕方、J2第23節・愛媛FC対コンサドーレ札幌(7月26日)の開催を告知するポスターを、松山市の中央商店街である大街道や銀天街に貼ってまわる活動を行った。
 今回、愛媛FC事務局では、J2第23節のホームゲーム開催に向けて、札幌に所属する小野伸二選手の顔写真や、当日、イベントのためニンジニアスタジアムへやってくる仮面ライダー鎧武(ガイム)の姿などが大きくプリントされたスペシャルポスターやチラシを大量に作成した。その宣材アイテムを多くの方に見ていただき、スタジアムへ足を運んでもらうため、10日間に渡り、告知活動を精力的に行ったのである。
(写真:対札幌戦の告知ポスター)
 街頭における宣伝や告知は、基本的には事務局の主催なのだが、オフィシャルサイトでの参加呼びかけもあり、今回も私たちサポーターが、お手伝いすることになった。
 日暮れ時の商店街、お店を1軒1軒訪ねながら、ポスター掲出の交渉を行う。できれば歩行者にも視認される目立つ場所に貼っていただけるように、お願いをしてまわる。お店にとっては、かき入れ時の忙しい時間帯。そんな中、突然押しかけて、ご迷惑をおかけしているにもかかわらず、各店舗の店長さんや責任者の方々は皆さん親切で気前良く、私たちの依頼に丁寧に対応してくださった。

 店内や外壁など、それぞれ指定いただいた場所に両面テープを利用し、ポスターを貼っていく。貼り終えた後、「ありがとうございました!」と頭を下げると、「応援してるよ!」とか「頑張ってね!」といった励ましの言葉をかけてくださる方もおられ、とてもうれしく感じた。2時間程の活動だったが、40軒近くの店舗へ告知ポスターを配り、また貼ることに成功した。
 
 続く7月19日(土)には、愛媛県伊予郡松前町にあるショッピングモール、エミフルMASAKIにて、同じく対札幌戦の告知チラシの配布活動を行った。
 土曜日ということもあり、家族連れのお客様も多く、中でも子供たちは仮面ライダーがプリントされているチラシに興味を持ってくれたようで、喜んで受け取ってくれた。
(写真:ショッピングモールで告知チラシを配るサポーター)
 
 翌週の7月24日(木)には、松山市駅前やJR松山駅前の街頭にてチラシの配布活動を行った。
 夕方からの活動で、往来する人々は家路を急ぐ方が多く、告知には、なかなか興味を持っていただけない。それでも「Jリーグの愛媛FCです! 土曜日に試合があります! 応援よろしくお願いします!」と熱心に訴えると、足を止めてくれる方もおられた。

 告知チラシを見せ、説明すると、「えっ! 小野伸二が来るんですか!?」と驚いた表情をされる方も少なくはない。日本のファンタジスタとして一時代を築いた小野選手のネームバリューには驚かされる。その後もスタッフやサポーターが力を合わせ、用意した約1000枚のチラシをすべて配り終えた。
 
 また、これらの活動以外にもJ2第23節のホームゲーム開催に向けて、事務局やサポーター個々で各種の告知活動や動員活動を展開し、努力してきた。当日はニンジニアスタジアムへ、たくさんのお客様が来てくれることを皆、切に願っていたのである。
 
 7月26日(土)、その対札幌戦当日を迎えた。日中の出足は、あまり良くなくて心配になったが、日が暮れ始め、試合直前になると願いが通じたのか、ゴール裏スタンドが満席になるほどの多くのお客様が詰めかけてくれた。

 特に夏休み中ということもあり、子供たちの姿が目立つ。オフィシャルでは入場者数5,017人との発表。ここまでのホームゲーム平均観客数を大きく上回る数値だ。もちろん、事務局スタッフによる熱心な動員活動が大きく実を結んだ結果であろうが、私たちの告知活動も少しは役に立ったのではないかと、自己満足的な喜びに浸らせてもらっている。
 
 J2昇格以降、告知活動を展開する中で、年々、少しずつではあるが、愛媛FCの認知度やチームイメージが高まってきているように感じられる。活動への協力者も確実に増えている。飛躍的な進歩はないかもしれないが、なんとかスタジアムへ足を運んでもらえるように、今後もクラブと協力し、地道に努力していきたいと感じた。


松本 晋司(まつもと しんじ)プロフィール>
 1967年5月14日、愛媛県松山市出身。
 愛媛FCサポーターズクラブ「Laranja Torcida(ラランジャ・トルシーダ)」代表。2000年2月6日発足の初代愛媛FCサポーター組織創設メンバーであり、愛媛FCサポーターズクラブ「ARANCINO(アランチーノ)」元代表。愛媛FC協賛スポンサー企業役員。南宇和高校サッカー部や愛媛FCユースチームの全国区での活躍から石橋智之総監督の志に共感し、愛媛FCが、四国リーグに参戦していた時期より応援・支援活動を始める。


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