◇5月25日 ニンジニアスタジアム 3,155人 
 愛媛FC 2−1 ヴァンフォーレ甲府
【得点】
[愛媛] 田中(3分)、横山(83分)
[甲府] 大西(63分)

“愛媛らしさ”がようやく戻ったゲームだった。ホームでの白星は開幕のロアッソ熊本戦以来7試合ぶり。巻き返しを図る第2クールを最高の形でスタートした。

 前節の湘南戦で見せた積極性はこの日も健在だった。前半から田中俊也、内村圭宏の2トップが前を向き、相手陣内に攻め入る。開始直後の3分、愛媛は早速、コーナーキックのチャンスを得ると、MF赤井秀一が鋭くゴール前に蹴りこんだ。

 これをピンポイントで合わせたのが田中だった。第1クールでは3試合連続でメンバー落ちを経験し、悔しい思いを経験した。その思いをぶつけるかのような力強いヘッド。甲府から先制点をもぎとった。その後も豊富な運動量で甲府を上回り、相手にペースを与えない。

 前半をリードして終えた愛媛だが、後半は甲府の逆襲にあう。後半18分、セットプレーから途中出場で入ったばかりの甲府FW大西容平に同点ゴールを決められ、1−1。先制しながら追いつかれた前節と同じ展開が頭をよぎる。

 しかし、愛媛はこれで終わらなかった。時間も押し迫った後半38分、途中出場のFW横山拓也が決める。左サイドに駆け上がったDF三上卓哉のクロスに反応。鮮やかな勝ち越しゴールを奪った。これが決め手となり、愛媛は5試合ぶりの勝ち点3をマークした。

 愛媛は次節(31日)、アウェーでセレッソ大阪と戦う。現在、リーグ2位と好調な相手に、“愛媛らしい”アグレッシブなサッカーをみせることができるのか。第2クールの行方を占う一戦となりそうだ。

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK 21 多田大介
DF 28 高杉亮太
    3 金守智哉
   15 津田琢磨
   14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司 → 22 横谷繁(69分)
   17 キムテヨン
   16 赤井秀一 
   18 江後賢一 → FW 24 横山拓也(75分)
FW  8 内村圭宏 
   11 田中俊也 → DF 13関根永悟(86分)

ヴァンフォーレ甲府
GK  1 阿部謙作
DF 32 杉山新
   26 寄井憲 → MF 31 林健太郎(74分)
    2 秋本倫孝
   33 輪湖直樹
MF  4 山本英臣
   10 藤田健
   25 美尾敦
FW 27 久野純弥 → 9 大西容平(61分)
   13 前田雅文 → 14 ジョジマール(32分)
   11 宇留野純  

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