◇5月31日 大阪長居スタジアム 5,758人 
 セレッソ大阪 2−0 愛媛FC
【得点】
[大阪] 古橋(10分)、カレカ(74分)

 ホーム2連戦で1勝1分と調子をあげて大阪に乗り込んだ愛媛だったが、2位・セレッソを飲み込むことはできなかった。

 前半10分、C大阪のFW小松塁への縦パスが通る。オフサイドにもみえたが、審判はノーホイッスル。小松のシュートをGK多田大介は身を挺して一度は防いだものの、こぼれ球が小松からFW古橋達弥に渡ると、対応するすべはなかった。オフサイドを主張して、守備の足が一瞬止まったことも災いし、愛媛は先制を許してしまう。

 しかし、その後は愛媛もチャンスをつくる。前半15分にはMF赤井秀一が右サイドから強烈なミドル。クリアボールは前線に詰めていたFW内村圭宏の正面へこぼれる。しかし、内村のキックがヒットせず、決定的な場面を逃した。ならばと左サイドからもMF江後賢一が鋭いクロスをいれ、右から切り込んだ赤井が頭であわせる。ゴールは生まれなかったものの、両サイドを使った攻撃は得点の可能性を充分に感じさせるものだった。

 そして、最大のチャンスが後半に入って訪れる。後半10分過ぎ、左サイドの内村からの横パスが途中出場のFW横山拓也をスルーし、ボランチの宮原裕司へ。宮原はドリブルで相手DFを引き付け、倒されたところをすかさずMF横谷繁がフォロー。右足を振りぬく。ところが、ボールは無情にもポストに嫌われ、同点ゴールには至らなかった。

「2点目をとられなければチャンスはある」
 望月一仁監督のそんな思いもむなしく、次のゴールを決めたのはセレッソだった。後半29分、途中出場のFWカレカのクロスからゴール前で競り合いを経て、こぼれたボールが再びカレカの足元へ転がる。フリーにしてしまった外国人はまずシュートを外さない。ゲームを決める追加点が入った。

 愛媛はアウェーで3連敗。だが、次節からは9日のFC岐阜、15日の水戸ホーリーホック、21日の横浜FCとホームで3試合を戦う。地元を盛り上げ、上位浮上を目指すためには絶好の日程だ。立ち止まることなく勝ち点を積み重ねてほしい。

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK 21 多田大介
DF 28 高杉亮太
    4 南祐三
    3 金守智哉   
   14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司 → FW 20 大木勉(76分)
   17 キムテヨン
   16 赤井秀一 
   18 江後賢一 → 22 横谷繁(54分) 
FW  8 内村圭宏 
   11 田中俊也 → 24 横山拓也(53分)

セレッソ大阪
GK  1 相澤貴志
DF 13 柳沢将之
    5 前田和哉
   14 江添建次郎
   19 丹羽竜平
MF  7 アレー → 17 酒本憲幸(63分)
    2 羽田憲司
   10 ジェルマーノ
    6 濱田武
FW  9 古橋達弥
   15 小松塁 → 18 カレカ(63分)

>>J2順位表はこちら

おかげさまで100周年。太陽石油は愛媛FCのオフィシャルスポンサーです。[/color][/size]