第226回 愛媛・弓岡敬二郎「後期のキーマン、元楽天のポロ」
前期は5月に入って失速し、最終的には14勝16敗4分の負け越しに終わりました。最大の原因は打撃不振。チーム防御率は2.29と優勝した香川(2.12)と大差なかったにもかかわらず、チーム打率はリーグ最下位の.202と打線に火がつきませんでした。
後期までのインターバルでは打撃練習に重点を置き、選手には振り込みをさせています。梅雨時で実戦機会が雨で流れているのは残念ですが、後期は、この成果が出てほしいと感じています。
後期は、前期を指のケガでほぼ棒に振ったラファエル・ポロがカギを握るでしょう。東北楽天で半年プレーし、日本の野球は経験済み。機動力も使え、コンスタントに起用すれば結果は出る選手だとみています。課題だったサードの守備も、ノックから1球1球を大事にするよう伝え、まずまず守れるようになってきました。彼が上位を打って攻撃を活性化させてほしいものです。
北米遠征ではリーグ選抜の一員で選ばれた高田泰輔が3割以上の打率を残し、いい状態になって戻ってきました。ポロと高田が打線を引っ張るような状態になれば、前期の二の舞いにはならないでしょう。
投手陣ではアイランドリーグで実績のある元広島のウィルフィレーセル・ゲレロが加わりました。肩とヒジを痛めていた橋本直樹も復帰し、中継ぎ陣も層が厚くなっています。正田樹、小林憲幸、東風平光一、ゲレロが先発でゲームをつくり、橋本、伴和馬、高原和弘のリリーフ陣から抑えの阿部直晃につなぐパターンが構築できれば、暑い夏場の戦いも乗り切れるはずです。
他球団も後期に向けて陣容が変わってきています。注目を集めているのは高知の藤川球児でしょう。6月に練習試合で対戦しましたが、昔のような豪速球はなく、変化球の割合が多くなった印象を受けました。ボールをきっちり見極めていけば、手も足も出ない相手ではないと感じます。いずれにしても長いイニングは投げないでしょうから、球数を放らせて全員で攻略の糸口をつかみたいと考えています。
香川はオーストラリア人右腕のドリュー・ネイラーが中日入りしたとはいえ、投手力は高いものがあります。前期覇者として侮れない相手です。ネイラーは、このリーグではトップクラスのピッチャー。140キロ台中盤のストレートに変化球を組み合わせ、総合力で勝負するタイプです。ビックリするようなボールはないだけに、コンビネーションがどこまで通じるかがNPBで成功する上でのポイントとなるでしょう。
前期は守りの面でも、つまらない失策が目立ちました。野手は軒並み打撃の調子が悪かったことが、守りでの集中力を欠いた面もあるかもしれません。ここも投内連係を含め、もう1度、守備練習をしています。
後期の目標はもちろん優勝です。そして、愛媛が唯一、成し遂げていない年間制覇を達成できるよう戦っていきます。引き続き、応援よろしくお願いします。
<弓岡敬二郎(ゆみおか・けいじろう)プロフィール>:愛媛マンダリンパイレーツ監督
1958年6月28日、兵庫県出身。東洋大姫路高、新日鐵広畑を経て、81年にドラフト3位で阪急(現オリックス)に入団。1年目からショートのレギュラーとなり、全試合出場を果たすと、84年には初の打率3割を記録してリーグ優勝に貢献。ベストナインとダイヤモンドグラブ賞を獲得する。87年にもゴールデングラブ賞に輝き、91年限りで引退。その後もオリックス一筋で内野守備走塁コーチ、2軍監督、2軍チーフコーチ、スカウトなどを歴任。13年をもって33年間在籍したチームを退団し、愛媛の監督に就任した。現役時代の通算成績は1152試合、807安打、打率.257、37本塁打、273打点、132盗塁、240犠打。
(このコーナーでは四国アイランドリーグplus各球団の監督・コーチが順番にチームの現状、期待の選手などを紹介します)
後期までのインターバルでは打撃練習に重点を置き、選手には振り込みをさせています。梅雨時で実戦機会が雨で流れているのは残念ですが、後期は、この成果が出てほしいと感じています。
後期は、前期を指のケガでほぼ棒に振ったラファエル・ポロがカギを握るでしょう。東北楽天で半年プレーし、日本の野球は経験済み。機動力も使え、コンスタントに起用すれば結果は出る選手だとみています。課題だったサードの守備も、ノックから1球1球を大事にするよう伝え、まずまず守れるようになってきました。彼が上位を打って攻撃を活性化させてほしいものです。
北米遠征ではリーグ選抜の一員で選ばれた高田泰輔が3割以上の打率を残し、いい状態になって戻ってきました。ポロと高田が打線を引っ張るような状態になれば、前期の二の舞いにはならないでしょう。
投手陣ではアイランドリーグで実績のある元広島のウィルフィレーセル・ゲレロが加わりました。肩とヒジを痛めていた橋本直樹も復帰し、中継ぎ陣も層が厚くなっています。正田樹、小林憲幸、東風平光一、ゲレロが先発でゲームをつくり、橋本、伴和馬、高原和弘のリリーフ陣から抑えの阿部直晃につなぐパターンが構築できれば、暑い夏場の戦いも乗り切れるはずです。
他球団も後期に向けて陣容が変わってきています。注目を集めているのは高知の藤川球児でしょう。6月に練習試合で対戦しましたが、昔のような豪速球はなく、変化球の割合が多くなった印象を受けました。ボールをきっちり見極めていけば、手も足も出ない相手ではないと感じます。いずれにしても長いイニングは投げないでしょうから、球数を放らせて全員で攻略の糸口をつかみたいと考えています。
香川はオーストラリア人右腕のドリュー・ネイラーが中日入りしたとはいえ、投手力は高いものがあります。前期覇者として侮れない相手です。ネイラーは、このリーグではトップクラスのピッチャー。140キロ台中盤のストレートに変化球を組み合わせ、総合力で勝負するタイプです。ビックリするようなボールはないだけに、コンビネーションがどこまで通じるかがNPBで成功する上でのポイントとなるでしょう。
前期は守りの面でも、つまらない失策が目立ちました。野手は軒並み打撃の調子が悪かったことが、守りでの集中力を欠いた面もあるかもしれません。ここも投内連係を含め、もう1度、守備練習をしています。
後期の目標はもちろん優勝です。そして、愛媛が唯一、成し遂げていない年間制覇を達成できるよう戦っていきます。引き続き、応援よろしくお願いします。
<弓岡敬二郎(ゆみおか・けいじろう)プロフィール>:愛媛マンダリンパイレーツ監督1958年6月28日、兵庫県出身。東洋大姫路高、新日鐵広畑を経て、81年にドラフト3位で阪急(現オリックス)に入団。1年目からショートのレギュラーとなり、全試合出場を果たすと、84年には初の打率3割を記録してリーグ優勝に貢献。ベストナインとダイヤモンドグラブ賞を獲得する。87年にもゴールデングラブ賞に輝き、91年限りで引退。その後もオリックス一筋で内野守備走塁コーチ、2軍監督、2軍チーフコーチ、スカウトなどを歴任。13年をもって33年間在籍したチームを退団し、愛媛の監督に就任した。現役時代の通算成績は1152試合、807安打、打率.257、37本塁打、273打点、132盗塁、240犠打。
(このコーナーでは四国アイランドリーグplus各球団の監督・コーチが順番にチームの現状、期待の選手などを紹介します)