今夜(2日夜)、横浜・日産スタジアムにてW杯アジア3次予選第3戦、日本対オマーン戦が行われる。前節、アウェーのバーレーン戦を0−1で落とした日本は、現在1勝1敗の勝ち点3で2位。3次予選を通過するのは上位2チームのため、これ以上の敗戦はW杯出場に黄信号が灯る。日本としてはホームで確実に勝ち点3を奪い、7日のアウェーでのオマーン戦に臨みたい。
 予想フォーメーションは30日に東海大との練習試合で採用した4−5−1。1トップには先日のコートジボワール戦で決勝点を決めた玉田圭司(名古屋)。中盤はシャドー的な位置に大久保嘉人(神戸)、左右のサイドハーフにはそれぞれ松井大輔(サンテティエンヌ)、中村俊輔(セルティック)が入る予定だ。大久保をトップに上げた4−4−2もありうる。

 ディフェンス面では、キリンカップのコートジボワール、パラグアイ戦と零封し、ある程度の形は見えつつある。灼熱のアウェーでは何が起こるか分からない。ホームでは可能な限り無失点に抑え、得失点差を稼ぎたい。

 攻撃の起点はやはり中村俊か。相手指揮官に要注意選手に挙げられている中村俊はマンマークされることも予想される。その中でいかにマーカーをいなし、前線の玉田のスピードを活かすスルーパスを送れるか。ここが日本の生命線になりそうだ。一方の玉田にはいつものようなボールをもらいに行くプレーではなく、前線で相手ディフェンス陣との駆け引き、そしてボールを引き出す動きが求められる。そこに2列目から松井、3列目からMF長谷部誠(ウォルフスブルク)が絡んでいく形ができれば、理想的な展開となるだろう。

 29日の練習ではセットプレーの確認に多くの時間を割いていた。いざという時には、中村俊のFKからDF田中マルクス闘莉王(浦和)のヘディングというのもひとつのオプションになる。先日のキリンカップでは2試合合計でわずか1得点。オマーンとの対戦成績は4勝2分と圧倒しているように見えるが、その内訳は6試合での総得点が6と苦戦を強いられている。今回こそは攻撃スタイルを確立した上で、点差をつけての勝利がほしい。

【今後の日程】
6月7日(土)
オマーン−日本(22:15、オマーン)

6月14日(土)
タイ−日本(19:20、タイ)

6月22日(日)
日本−バーレーン(19:20、埼玉)