ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹は2日、敵地でのニューヨーク・メッツ戦に登板した。黒田は2本のホームランを浴びるなど、序盤で6点を失い、3回も持たず降板。2回3分の2でのKOはメジャー移籍後最短だった。試合はメッツが6−1で勝利し、黒田は5敗目(2勝)を喫している。
 前回の対戦でも4回途中で8安打4失点と打たれたメッツに、黒田は初回からつかまった。先頭打者にヒットを許すと、3番デービッド・ライトにタイムリーを打たれ、あっさり1点を失う。

 2回は3人でメッツの攻撃を退けた黒田だが、悪夢は同点の3回に待っていた。2死までこぎつけながら、前の打席でタイムリーを打っているデービッド・ライトにレフト前へ運ばれ、勝ち越しを許す。続く4番カルロス・ベルトランには2球目が甘く入り、打球は右中間スタンドへ。1−4とリードを広げられて気落ちしたのか、次打者へ四球を与えると、今度はライアン・チャーチに高めのボールをライトフェンスの向こう側へもっていかれた。

 あっという間の1イニング5失点。右腕対策に左打者を8人も並べたメッツ打線に7安打を浴び、黒田はマウンドを降りた。これで5月22日に開幕戦以来の2勝目をあげて以降、2試合連続の負け投手。鳴り物入りで入団した日本人ルーキーにとって、苦しい日々が続いている。