14日、第86回高校サッカー選手権の決勝が国立競技場で行われ、流通経大柏(千葉県)が藤枝東(静岡県)を4−0で破り、2度目の出場で初優勝を果たした。エースのFW大前元紀が2ゴールを叩き出し、通算7ゴールで大会得点王に輝いた。

◇1月14日、国立
流通経大柏 4−0 藤枝東
【得点】
[流] 村瀬勇太(6分)、大前元紀(48、62分)、田口秦士(71分)
 試合開始から流経大柏のペースだった。前半6分、大前のパスを受けたMF村瀬が先制のゴール。その後もネットこそ揺らせなかったものの、シュートの雨を降らして試合を優位に進め、前半を1−0で折り返した。

 後半に入っても流経大柏の勢いは止まらない。後半3分、右クロスを受けた大前がPA左の角度のないところから左足のボレーシュートを放つ。これがGKの右脇を破り、2−0。さらに後半17分には、村瀬の左からの折り返しを再び大前が左足で決めて、3−0に差を広げた。後半26分には、田口が駄目を押した。

 流経大柏は全日本ユース選手権に続く、2つ目のタイトルを獲得。千葉県勢としては市立船橋が優勝した81回以来の大会制覇となった。
 J1清水エスパルス入りが決定しているエース大前は2ゴールを挙げる活躍。通算7ゴールで高校総体、全日本ユース選手権に続き、得点王の栄誉を勝ち取った。

 一方、敗れた藤枝東は37年ぶり5度目の優勝とはならなかった。4試合連続でゴールを挙げていたMF河合もハードマークに苦しみ、決定的な仕事ができなかった。