ロサンゼルス・ドジャースの黒田博樹は7日、ホームでのシカゴ・カブス戦に先発登板。福留孝介との日本人ルーキー対決を3打数無安打で制し、カブス打線を4安打に抑えてメジャーリーグ移籍後、初完封勝利をおさめた。試合はドジャースが3−0で勝ち、黒田は3試合ぶりとなる3勝目(5敗)をあげている。
 好投しながら結果が伴わなかった右腕に、ようやくスポットライトが当たった。奪った三振は海を渡ってから最多の11。112球で9イニングを投げきった。

 最大のヤマ場は4回、連打で無死1、3塁のピンチを背負った場面だ。4番・ラミレスを低めのボールで三振に切ってとり、迎えるバッターは福留。ここで黒田は、打者にとって一番難しい外角低めのコースをきっちり突いた。

 メジャーでも3割超の打率を誇る左バッターもこれを打ち返すことは容易ではない。打球はショートに転がり、6−4−3と転送されて併殺打。黒田は以後、波に乗り、スイスイと最後まで無失点でマウンドを守り通した。
 福留との対決はショートゴロ併殺打以外はレフトフライが2つ。いずれも外のボールを打たせたものだった。


<岩村、乱闘で3試合出場停止>

 レイズの岩村明憲がMLB機構より、現地時間17日からの3試合出場停止と罰金の処分を受けた。前日のボストン・レッドソックス戦で乱闘に加わったことによるもの。今回の騒動では岩村のほか、レッドソックス、レイズの両軍から計8選手に最大7試合の出場停止処分が下っている。

 騒動の発端は首位攻防で迎えた4日からのレッドソックス−レイズ戦。4日は両軍あわせて3死球をぶつけ合うと、5日にはレッドソックスのココ・クリスプが盗塁を試みた際にセカンドを守っていた岩村に猛烈なスライディングをみせた。スパイクの歯を向ける危険なプレーに、グラウンドには不穏な空気が流れていた。

 そして翌6日、レイズ先発のジェームズ・シールズがクリスプに死球を与え、両軍入り乱れての大乱闘が勃発。岩村もこれに加勢すると、倒れこんだクリスプに横からボディブローを入れるシーンが中継で映し出されていた。これが証拠となり、処分の対象となったようだ。岩村が処分に対して不服がある場合は、申し立てができ、その場合は裁定が出るまで処分は保留される。