◇6月21日 ニンジニアスタジアム 4,075人 
 愛媛FC 2−2 横浜FC
【得点】
[愛媛] 大木(13分)、金守(69分)
[横浜] アンデルソン(23分)、エリゼウ(59分)

 降りしきる雨の中、ボールを失う場面も多かったが、ホームで6試合連続となる勝ち点だけは失わなかった。
 先制したのは愛媛。前半13分、MF赤井秀一の右クロスをMF宮原裕司がヒールでつなぎ、FW大木勉へ。大木は4人の相手に囲まれながら、右足を鋭く振りぬく。これがゴール左に吸い込まれる鮮やかな先制弾となった。

 ベテラン大木の今季初ゴールで流れをつかむかと思われた愛媛だが、その10分後、セットプレーから同点に追いつかれる。前半23分、相手のフリーキックからゴール前で混戦となり、横浜MF山田卓也が強烈なシュートを放つ。これはクリアしたものの、跳ね返したボールがFWアンデルソンの足許におさまった。現在12ゴールをあげ、得点王の助っ人はタイミングをうまく外したループシュート。愛媛の必死のディフェンスをあざ笑うかのように弧を描いてゴールにすっぽり入った。

 1−1の同点で折り返したゲームは後半の立ち上がりから動きをみせる。後半3分、横浜DF早川知伸が大木を倒し、この日2枚目のイエローで退場。愛媛は数的有利に立つ。ところが次に歓喜の瞬間が訪れたのは人数の少ない横浜だった。

 得点はまたもセットプレーから。後半14分、横浜DF三浦淳宏の右からのフリーキックに、MF三浦知良が反応。カズが競り合ってこぼれたボールを逆サイドに詰めていたMFエリゼウが冷静に押し込んだ。

 しかし、愛媛もコーナーキックから同点に追いつく。後半24分、宮原のコーナーから混戦となり、大木がスライティングしてボールを浮かせる。そこへ飛び込んだのがキャプテンの金守智哉。頭であわせると、これがJ3年目での記念すべき初ゴールとなった。

 その後も愛媛は勝ち越し点を目指して、攻撃を仕掛けたが、さらに強くなる雨に思うようなプレーができない。6試合白星がなく不調の横浜に対して、同点のまま引き分けた。
 愛媛は今季初の連勝を逃し、次節(25日)はひさびさにアウェーでサガン鳥栖と対戦する。

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK 21 多田大介
DF 28 高杉亮太
    3 金守智哉
    4 南祐三   
   14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司 
   17 キムテヨン
   22 横谷繁
   16 赤井秀一 → 18 江後賢一(77分)  
FW  9 三木良太 → 11 田中俊也(66分) 
   20 大木勉 → 30 若林学(80分)

横浜FC
GK  1 小山健二
DF  8 中田洋介
    2 早川知伸
    3 八田康介
   17 三浦淳宏   
MF  5 エリゼウ
   32 山田卓也
   11 三浦知良 → 24 根占真伍(71分)
   13 滝澤邦彦 → DF 6 太田宏介(75分)
FW  9 アンデルソン 
   19 難波宏明 → 14 チョ・ヨンチョル(89分)

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