◇6月15日 ニンジニアスタジアム 2,088人
愛媛FC 2−0 水戸ホーリーホック【得点】
[愛媛] 三木(53分)、南(70分)
FW田中俊也が出場停止、MF江後賢一が負傷と主力メンバーを欠く中、ここまで出番の少なかった選手たちが光ったゲームだった。
J昇格後、引いて守ってくる水戸を苦手にしていた愛媛だが、この日はキックオフ直後から積極的な動きをみせた。今シーズンは激しくプレスをかけてくる相手に対し、負けじとサイドから切り込む。ボランチのキム・テヨンも果敢に前に出て、セカンドボールを奪った。
前半17分、江後に代わって左サイドにポジションチェンジしたMF赤井秀一を追い越し、DF三上卓哉が左サイドの奥深くへ侵入する。ファーにあげたクロスは初スタメンのMF横谷繁にうまくあわなかったものの、愛媛が主導権を握って、試合は進んだ。
前半終了間際には、横谷がスルーパスでチャンスを演出。赤井がタイミングよく前線に駆け出したが、シュートには至らなかった。結局、愛媛が押し気味ながら、前半は無得点で試合を折り返す。
待望の先取点は、後半の立ち上がりだった。後半8分、ハーフウェイラインからMF宮原裕司が左サイドに大きく展開すると、受けた三上がドリブルで持ち込み、クロスをあげる。これにピッタリとタイミングを合わせたのが、今季初スタメンのFW三木良太。183センチの長身を活かして頭を出すと、ボールはゴール右隅に突き刺さった。
中3日のゲームで疲れのみえる水戸に対し、愛媛は攻撃の手を緩めない。後半25分には、相手のボールを中盤で奪うと、すぐに左サイドに展開。三木のクロスは相手DFに当たってコースが変わったが、そこへ後ろから飛び出してきたDF南祐三がいた。スライディングしながら押し込むと、愛媛に貴重な追加点が生まれた。センターバックの津田琢磨に代わって、ようやく出番を手にした男がみせたナイスゴールだった。
終了間際、水戸の猛攻にヒヤリとするシーンもあったとはいえ、終わってみれば2試合連続で相手をゼロに封じた。「今季、一番いいゲームだった」。望月一仁監督も喜ぶ快勝劇。次節(21日)は再びホームで横浜FCを迎える。「(6月の)ホーム4試合を勝ち越したい」(望月監督)との目標をクリアするには、今季、未だ成し遂げていない連勝がほしいところだ。
<両チームメンバー>
愛媛FCGK 21 多田大介
DF 28 高杉亮太
3 金守智哉
4 南祐三
14 三上卓哉
MF 10 宮原裕司
17 キムテヨン
22 横谷繁
16 赤井秀一 → 25 持留新作(81分)
FW 9 三木良太 → 30 若林学(77分)
20 大木勉 → 8 内村圭宏(70分)
水戸ホーリーホックGK 1 本間幸司
DF 4 鈴木和裕
3 平松大志
30 中村英之
2 小澤雄希
MF 18 赤星貴文 → 17 金澤大将(75分)
13 椎原拓也 → 7 村松潤 (60分)
16 パクチュホ
8 菊岡拓朗
FW 9 荒田智之
23 遠藤敬佑 → MF 6 堀健人(60分)
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