◇７月19日　熊本総合運動公園陸上競技場　3,260人　
　ロアッソ熊本　１−０　愛媛FC
【得点】
[熊本]　市村（52分）

　開幕戦で快勝、順位でも最下位と苦しむ新規参入クラブ相手に勝ち点１すら奪えなかった。

　前半はほぼ互角。愛媛はサイドを起点にゴールに迫る。最大のチャンスは前半41分。MF横谷繁のスルーパスに前線の田中俊也が抜け出す。GKと１対１の場面を作り出すが、右足のシュートはゴールの枠をとらえきれず、絶好の先制機を逃した。

　攻めきれず相手のカウンターからのピンチが多かった愛媛が先制を許したのは後半７分だった。同様に相手陣内でボールを失うと、中盤が戻りきれないまま、パスを次々と通され、最後は右サイドへ上がってきたDF市村篤司にミドルレンジから決められた。

　反撃したい愛媛だったが、後半のシュートはわずかに２本。運動量でも愛媛は前節の湘南戦同様、キレがなかった。相手が１点を必死に守りにきたとはいえ、これまで無失点勝利がなかった熊本の守備陣を崩せなかった点は大きな反省材料だ。

　一方の熊本はFW山内祐一が愛媛の包囲網をかいくぐり、粘りに粘ってゴール前に持ち込むなど、泥臭いプレーが随所に見られた。豊富な運動量と粘り強いプレーは愛媛の真骨頂だったはず。次節（30日）はロアッソにかわって最下位に転落した徳島ヴォルティスとの四国ダービーを迎える。約10日間のインターバルでもう一度、愛媛のサッカーを思い出したいところだ。

＜両チームメンバー＞
愛媛FC
GK　21　多田大介
DF　28　高杉亮太
　　　 ３　金守智哉
　　　 ４　南祐三　　　
　　　14　三上卓哉
MF　16　赤井秀一　
　　　17　キムテヨン　→　27　青野大介（83分） 　　
　　　22　横谷繁
　　　18　江後賢一　 　
FW　11　田中俊也　→　30　若林学（72分）
　　　20　大木勉　→　８　内村圭宏（79分）　　　

ロアッソ熊本
GK　31　太洋一
DF　15　市村篤司
　　　 ３　河端和哉
　　　19　上村健一
　　　16　矢野大輔
MF　26　山本翔平　→　17　熊谷雅彦（68分）
　　　27　宮崎大志郎
　　　22　吉井孝輔
FW　33　小森田友明　→　DF　23　有村光史（84分）
　　　30　山内祐一　→　FW　32　木島良輔（80分）
　　　11　高橋泰

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