25日、日本サッカー協会(JFA)は9月6日(土)に行なわれるW杯アジア最終予選バーレーン戦に臨む日本代表20名を発表した。今年1月の代表合宿以来の代表復帰となるMF稲本潤一(フランクフルト)が選出された一方、今月20日のウルグアイ戦に先発出場したMF小野伸二(vflボーフム)は今回のメンバーから外れた。
(写真:最終予選への意気込みを語る岡田監督)
 南アフリカへの切符を手にするための最終予選が、9月6日(土)からおよそ9ヶ月の日程で行なわれる。その大事な初戦はアウェー戦、3次予選でも対戦している中東の雄バーレーンが相手だ。今年3月のアウェー戦では0−1で敗れており、3次予選唯一の敗戦となった。またホームで行なわれた6月の試合では1−0で勝利を収めているが、試合終了間際まで得点を上げることができず、苦戦をしいられている。

 岡田武史代表監督は、バーレーン戦について「最終予選は全て大切な試合になるが、その中でも初戦は最も大事な試合。この1戦に全てをぶつける覚悟で臨んでいく」と、8試合行なわれるうちの1試合以上の意義があると力強く語った。

 監督の言葉を裏付けるように、メンバーには欧州組のMF中村俊輔(セルティック)やMF松井大輔(サンテティエンヌ)ら欧州組の名前も並んでいる。その中でも注目されるのは、岡田監督の就任以降、代表戦に出場していなかった稲本の復帰だ。合宿への参加はあったが、試合での招集は初めてになる。「所属チームの事情や選手の体調を理由に代表戦には呼んでいなかったが、常にメンバーの大枠には入っていた選手。稲本の経験と強さは、暑くタフな試合が予想されるバーレーン戦には必要だ」と岡田監督は稲本招集の理由を述べた。

 先日まで北京オリンピックを戦っていたU−23代表からはGK西川周作(大分)とDF長友佑都(F東京)の2名が選出された。また、今回発表された20名の他に、今週行なわれるJリーグの試合を見て、数名を追加招集する見込みだ。

 W杯アジア最終予選は各組上位2チームが無条件で南アフリカへの切符を手にする。その2チームに入るためにも、初戦のアウェー戦で結果を残し、今後の長い戦いに向けて、波に乗りたいところだ。

 また、10月9日(木)に「キリンチャレンジカップ2008」と銘打って、UAE(アラブ首長国連邦)代表との親善試合が組まれることもあわせて発表された。

<日本代表メンバー20人>

GK
川口能活(ジュビロ磐田)
楢崎正剛(名古屋グランパス)
西川周作(大分トリニータ)
DF
中澤佑二(横浜F・マリノス)
高木和道(清水エスパルス)
田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
駒野友一(ジュビロ磐田)
阿部勇樹(浦和レッズ)
長友佑都(FC東京)
MF
中村俊輔(セルティック)
稲本潤一(フランクフルト)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
松井大輔(サンテティエンヌ)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ヴォルフスブルク)
FW
玉田圭司(名古屋グランパス)
巻誠一郎(ジェフ千葉)
佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
田中達也(浦和レッズ)

◇W杯アジア最終予選スケジュール

■第1戦(9月6日) バーレーン戦(アウェー)

■第2戦(10月15日) ウズベキスタン戦(ホーム)

■第3戦(11月19日) カタール戦(アウェー)

■第4戦(2009年2月11日) オーストラリア戦(ホーム)

■第5戦(3月28日) バーレーン戦(ホーム)

■第6戦(6月6日) ウズベキスタン戦(アウェー)

■第7戦(6月10日) カタール戦(ホーム)

■第8戦(6月17日) オーストラリア戦(アウェー)

<キリンチャレンジカップ2008>
◇10月9日(木)
日本代表 × UAE代表   19:20キックオフ
東北電力ビッグスワンスタジアム(新潟)