赤星vs.川上に注目! 〜セ・クライマックスシリーズ展望〜

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 18日からスタートするセ・リーグクライマックスシリーズ。第1ステージは阪神vs.中日という昨季と同じカードとなった。昨季は中日が2連勝で第2ステージへ進出。その余勢を駆って第2ステージ、さらには日本シリーズをも制覇し、53年ぶりの日本一に輝いた。今季はどんな戦いが繰り広げられるのか。
 昨季のクライマックスは、中日が阪神を全く寄せ付けなかった。特に第1戦、阪神は完敗だった。打線は散発5安打無得点。投手陣も中日打線にわずか2イニングながら集中打を浴びて7失点を喫した。第2戦も初回にいきなり5点を奪われ、出鼻をくじかれた。2回以降は無失点に抑え、打線が必死の追い上げをはかったが、結局初回の失点が大きく響き、連敗を喫した。中日は、巨人との第2ステージも3連勝と無敗を誇り、続く日本シリーズでは初戦こそ落としたものの、第2戦から4連勝を飾り、短期決戦への強さを証明してみせた。

 一方の阪神は、2003、05年の日本シリーズ、昨季のクライマックスシリーズと短期決戦では勝ち越せていない。特に05年の日本シリーズ、昨季のクライマックスでは1勝することもできず、短期決戦に対する弱さを露呈した。しかし、昨季のシーズン対戦成績が阪神12勝11敗1分だったのに対し、今季は阪神が17勝6敗1分と大きく勝ち越している。阪神にとっては大きなアドバンテージだ。

 とはいえ、どちらもシーズン終盤に連敗を喫し、チームはやや低迷気味の感が拭えない。絶対的なエース不在という点でも共通している。こうした不安な部分が少なくない両チームだけに、劣勢な状態から盛り返すことは非常に難しい。だからこそ初戦は絶対にモノにしなければならない。さらにどちらが先に主導権を握るか、ということも重要だ。その第1戦、両チームのキーマンはリードオフマンの赤星憲広(阪神)と先発が予想される川上憲伸(中日)だ。

 全144試合に出場した赤星は、打率.317、64打点、41盗塁の成績を残した。チーム一の出塁率.398をマークし、切り込み隊長としての役割を十分に果たしたといっていいだろう。なかでも特筆すべきは得点だ。94得点は堂々のリーグ1位。赤星が出塁すれば、打線に勢いがつく何よりの証である。2番として出場した昨季のクライマックスでは、1番・鳥谷敬とともに無安打に終わった。それが敗因の一つとなったといっても過言ではない。内野安打、四死球でもいい。とにかく赤星が出塁すること。これこそが阪神を勝利に導くカギとなる。

 一方、中日はシーズン終盤に主砲・ウッズが不振に陥り、さらに中村紀洋、和田一浩が体調不良と自慢の重量打線が影を潜めた。いずれも復調の兆しを見せているが、クライマックスは森野将彦を4番として起用する模様。パワー不足は否めず、得点力は落ちる。それだけに投手陣が阪神打線を最少失点に抑え、ロースコアでの接戦に持ち込みたい。そのため、明日の先発が予想される川上のピッチングが非常に重要となる。

 果たして、第1ステージを突破し、巨人が待つ第2ステージへとコマを進めるのはどちらか――。まずは初回の赤星vs.川上の対戦に注目したい。
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