6日、日本サッカー協会(JFA)は11月13日に神戸・ホームズスタジアムで行われる国際親善試合シリア戦と19日にカタール・ドーハで行われる南アフリカW杯最終予選カタール戦に出場する日本代表25名を発表した。10月15日のウズベキスタン戦では出場停止でメンバーから外れた松井大輔(サンテティエンヌ)が復帰。また、アジア王者に王手をかけたガンバ大阪からは安田理大、橋本英郎ら3選手が選出された。
(写真:記者の質問に答える岡田武史代表監督)
 ここまで2試合を戦って1勝1分でグループA2位につけている日本代表が19日にカタールとのアウェー戦を迎える。岡田武史代表監督は、選出されたメンバーについて「あくまでカタール戦で勝つためのメンバー」と語り、チームの戦術を理解している者を集め、敵地で勝ちにこだわる姿勢を見せた。

 アウェー戦に臨む25名全員が岡田JAPANに招集された経験がある。「このチームのやり方を知っている、代表へのモチベーションの高い、自分のプレーよりチームの勝利を優先できる選手を呼ぶ」との方針だ。現時点で岡田監督が“最強の日本代表”と考えるのがこの25名と言えるだろう。また、右足太ももを痛めている稲本潤一(フランクフルト)について、15日のブンデスリーガでの試合の状況をみて追加招集する可能性があるとしている。

 カタールと日本の対戦成績は、通算5試合で2敗3分け。日本はカタール相手に勝ち星を挙げたことがない。最近では2007年7月、オシム監督時にアジアカップで対戦し1−1で引き分けている。19日のアウェー戦も厳しい戦いになりそうだ。

 カタールはW杯最終予選で3試合を消化し勝ち点4。日本よりも1試合多く戦っているものの勝ち点差はない。南アフリカへ見通しを明るいものにするためにも1つでも多く勝ち点を取って帰りたい。カタール戦が終わるとアジア最終予選は来年2月まで長いインターバルが入る。無条件でW杯の切符を手にするグループ2位の座を磐石なものにするためにも、岡田JAPANにはアウェーで積極的なサッカーを展開してもらいたい。

<日本代表メンバー25人>

GK
川口能活(ジュビロ磐田)
楢崎正剛(名古屋グランパス)
川島永嗣(川崎フロンターレ)
DF
寺田周平(川崎フロンターレ)
中澤佑二(横浜F・マリノス)
田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)
駒野友一(ジュビロ磐田)
阿部勇樹(浦和レッズ)
長友佑都(FC東京)
安田理大(ガンバ大阪)
内田篤人(鹿島アントラーズ)
MF
中村俊輔(セルティック)
橋本英郎(ガンバ大阪)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村憲剛(川崎フロンターレ)
松井大輔(サンテティエンヌ)
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(ヴォルフスブルク)
香川真司(セレッソ大阪)
FW
玉田圭司(名古屋グランパス)
巻誠一郎(ジェフ千葉)
佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
大久保嘉人(ヴィッセル神戸)
田中達也(浦和レッズ)
岡崎慎司(清水エスパルス)


<キリンチャレンジカップ2008>
◇11月13日(木)
日本代表 × シリア代表   19:20キックオフ
ホームズスタジアム(神戸)

◇W杯アジア最終予選スケジュール

■第3戦(11月19日) カタール戦(アウェー)

■第4戦(2009年2月11日) オーストラリア戦(ホーム)

■第5戦(3月28日) バーレーン戦(ホーム)

■第6戦(6月6日) ウズベキスタン戦(アウェー)

■第7戦(6月10日) カタール戦(ホーム)

■第8戦(6月17日) オーストラリア戦(アウェー)