◇3月8日 ニンジニアスタジアム 5,122人
 愛媛FC 2−1 ロアッソ熊本
【得点】
[愛媛] 田中(54分)、青野(63分)
[熊本] 高橋(80分)

「結果にこだわる」
 望月一仁監督以下、クラブが勝負と位置づけるJ3年目、初戦で愛媛は勝ち点3をしっかりモノにした。

 内容は決して良くはなかった。直前に守りの要、金守智哉の故障が判明し、DFラインはセンターバックに星野真悟と新加入の津田琢磨、右サイドバックに関根永悟、左には井上秀人が入る布陣。新規参入の熊本は積極的に攻め、急造DFラインの裏へ何度もボールを送り込む。前半、熊本が8本のシュートを放ったのに対し、愛媛のそれは2本。相手に押され気味の展開でハーフタイムを迎えた。

 流れを変えたのは左サイドの江後賢一だった。持ち前のスピードを武器に、熊本陣内に切り込む。後半開始直後に、前線のFW田中俊也に絶妙のクロスをあげるが、田中のシュートは惜しくも脇にそれた。

 しかし、リズムを取り戻したチームに待望のゴールが生まれるのに、そう時間はかからなかった。後半9分、MF青野大介が右サイドから倒されながら持ち込んだボールを赤井秀一がつなぐ。赤井の右クロスはワンバウンドして、ゴール前に詰めていた田中の前へ。背番号11が右足をしっかり振りぬくと、今度はゴールネットが大きく揺れた。

 1−0。昨年はケガで苦しんだエースの一撃で先制する。勢いに乗る愛媛はさらに、後半9分、江後のクロスが再び田中へ通る。ボールがこぼれたところを、中盤から上がってきた青野がすかさずミドルシュート。豪快にゴールに突き刺さって、2−0。愛媛が完全に主導権を握った。

 一瞬のスキをつかれて、後半35分に失点し、その後もヒヤリとする場面をつくらせた点は課題が残るが、とにもかくにも開幕を白星で飾ったことは大きい。次節は望月監督自身が「(愛媛に在籍していた)高萩(洋次郎)、森脇(良太)がいるので、楽しみ」と語るサンフレッチェ広島戦(3月16日)だ。ここでも“結果”を出せれば、目標の6位以内に向け、最高のスタートダッシュになる。 

<両チームメンバー>
愛媛FC
GK 35 川北裕介
DF 13 関根永悟 
    5 星野真悟
   15 津田琢磨
    6 井上秀人      
MF 27 青野大介
   17 キム・テヨン
   16 赤井秀一
   18 江後賢一 → 22 横谷繁(78分)   
FW 30 若林学 → 20 大木勉(89分)
   11 田中俊也 → 26 内村圭宏(75分)
   
ロアッソ熊本
GK  1 吉田智志
DF 15 市村篤司
   16 矢野大輔 
   19 上村健一
   23 有村光史 → FW 30 山内祐一(79分)
MF 33 小森田友明
    6 福王忠世 → 8 喜名哲裕(62分)
   25 西森正明 
   24 車智鎬 → 20 関光博(67分)
FW 11 高橋泰
   18 中山悟志 


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