5回目を迎えた東京カープ会が15日夜、東中野のWest53rdで行われた。呼びかけ人の当HP編集長・二宮清純、川口和久氏(野球解説者)、田辺一球氏(スポーツジャーナリスト)、上田哲之氏(書籍編集者)に加え、スペシャルゲストとして1984年のカープ日本一の立役者、長嶋清幸氏が登場。さらにはスーパーゲストとして来季よりカープへの移籍が決まった石井琢朗選手(写真)も参加し、会場に詰めかけた約280人のカープファンを前にしたトークショーは熱く盛り上がった。
<協賛:サントリー株式会社 萩森水産株式会社 日本食研株式会社 明治製菓株式会社 株式会社すぐる 株式会社旭堂 株式会社やまだ屋 有限会社SOHO総研 有限会社たけうち
 2部構成の会はまず長嶋氏(写真)、川口氏による現役時代の思い出話からスタート。ファンを前に「今でも僕はカープの長嶋なんだなと実感する」と語ると大きな拍手が起こった。ひとしきり会場が沸いたところで、二宮が「スーパーゲストが来ました。石井琢朗!」と紹介すると、参加者とハイタッチしながら、石井選手が壇上へ。「タクロー」コールが飛び交う中、「過剰な期待に戸惑っています(笑)」と語りながらも、「クライマックスシリーズを目指していると4位に終わってしまう。優勝、日本一を目指して戦わないと難しい」とのベテランらしい発言に、会場のファンは大きな期待を寄せていた。「広島に決まってから声をかけてくれる人が多くなった。非常にうれしい。本気でカープをコイしたい」。力強い一言で、来季の活躍とチームへの貢献を誓った。

 休憩を挟んだ第2部からはおなじみの田辺氏、上田氏が合流。カープが上位進出するための条件や、真の機動力野球を目指すために必要なもの、来春から使用される新球場について、各ゲストから次々と意見が飛び出した。ここだけでしか聞けないような裏話も暴露され、会場内は何度も大きな笑いに包まれた。続いて行われた質問コーナーでは「カープの来季のキーマンは?」などファンなら誰もが聞きたい内容が次々と出され、各ゲストが真剣に答えていた。

 ラストを飾ったのは恒例のプレゼントクイズ大会。長嶋氏からは「86年の西武との日本シリーズ、所沢での試合前日に食中毒になりました。その原因は?(答え:牡蠣にあたった)」「80年に足を骨折して手術した時、真っ先にお見舞いに来てくれた選手は?(答え:江夏豊さん)」といった誰も知らないようなエピソードから難問を出題。正解者には「川口氏、長嶋氏、石井選手、連名の直筆サイン色紙」などレアグッズがプレゼントされた。また前回に引き続き、参加者の受付番号によるプレゼント抽選も行われ、こちらも「石井選手のサインボール」「栗原健太選手のサイン色紙」などのグッズや提供各社からの商品が当たった。

 今回の来場者には、萩森水産提供のじゃこ天やちくわ、サントリー提供のビール、ウーロン茶、日本食研提供の水「酸素プラス」がふるまわれた。また、おつまみ、お土産として明治製菓提供のお菓子、すぐるの「カープかつ」、旭堂の「カープ最中」、やまだ屋のもみじ饅頭「黒もみじ」、たけうちの「カープクッキー」が用意された。
(写真:広島関連の商品も増加、よりカープ会らしくなった)

 クライマックスシリーズ進出を争ったチームの勢いを象徴するかのように、平日の夜にもかかわらず過去最多の参加者が集まった今年のカープ会。最後は二宮が「来年こそ、来年こそビールかけをするぞ!」と気勢をあげ、2時間を超えた会を締めくくった。

※トークショーの詳しい内容については後日、東京カープ会のコーナーと携帯サイト「二宮清純.com」内で随時掲載予定です。