3月に開幕するWBC(ワールドベースボールクラシック)の日本代表候補メンバーに選ばれていた斎藤隆(レッドソックス)が出場を辞退することになった。斎藤は11日にボストン・レッドソックスへの移籍が決定しており、新天地でのシーズンを迎えるにあたり、球団と相談の上、不参加の決断を下した。
 斎藤は昨シーズン、右ひじの故障で18セーブにとどまったが、07年は39セーブ、06年は24セーブをあげ、ロサンゼルス・ドジャースの頼れる守護神として活躍してきた。メジャーリーガーが多数参加するWBCにおいて、彼らを抑えてきた実績を持つ斎藤の不在は痛い。もともと岩瀬仁紀(中日)の辞退や、岡島秀樹(レッドソックス)の不選出でリリーフ陣には若干の不安があっただけに、改めて候補メンバーの追加を検討する事態になりそうだ。

 代表候補発表後の出場辞退は黒田博樹(ドジャース)に続き、2人目。この結果、投手ではメジャーリーガーが現時点で松坂大輔(レッドソックス)ひとりのみになった。