開幕まであと17日に迫ったWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に臨む日本代表の合宿が16日、宮崎のサンマリンスタジアムを中心にスタートした。代表候補の練習を一目見ようと、スタンドには4万人のファンが集結。イチロー、松坂大輔ら代表候補33選手全員が精力的に体を動かした。
 うららかな日差しの中、行われた約4時間の練習では、最初のウォーミングアップからイチローが目立っていた。川崎宗則、ダルビッシュ有らとともに先頭でランニング。前回同様、チームを牽引する姿勢を行動に移した。その後、野手はシートノックやフリー打撃を実施。イチローも鋭い打球を飛ばし、守備でもレーザービームを披露した。

 投手では松坂、ダルビッシュ、岩隈久志と先発の3本柱がそろってブルペン入り。15選手中、14選手が投球練習を実施した。1週間の代表合宿では実戦形式をメインとした練習が組まれ、19日(木)は休日の予定。投手の球数制限や延長戦のタイブレーク方式など、今大会では特別ルールが採用されるため、それらへの適応が合宿のテーマとなる。

 合宿後には28人の代表選手を最終決定され、5人が代表メンバーから振り落とされる。特にボーダーライン上の選手たちにとっては調整ではなく、アピールも必要な場所となる。
 日本代表の今後の日程は以下の通り。

2月21日 巨人と練習試合
2月22日 巨人と練習試合、宮崎合宿打ち上げ
2月24日 オーストラリア代表と強化試合(京セラドーム)
2月25日 参加チーム最終ロースター発表、オーストラリア代表と強化試合(京セラドーム)
2月28日 埼玉西武と強化試合(東京ドーム)
3月 1日 巨人と強化試合(東京ドーム)
3月 5日 東京ラウンド開幕、対中国