愛媛FCは26日、GK羽田敬介選手が今シーズン限りで現役を引退すると発表した。12月1日にホームで行われる最終戦(対湘南戦)で引退セレモニーが行われる予定。今後については未定という。

 羽田選手は1978年2月20日、愛媛県出身。ポジションはGK。サッカーの強豪、南宇和高で高校サッカー選手権に2度出場し、96年清水エスパルスに加入。同年、U―19日本代表に選出される。控えGKとして出場機会こそ少なかったが、デビュー戦となった01年6月の浦和戦でファインセーブを連発して勝利に貢献。その年は最多の19試合に出場した。

 04年にセレッソ大阪に移籍後、05年、当時JFLだった故郷のクラブ、愛媛FCへ。全試合に先発出場し、JFL優勝、J2昇格の原動力となった。昇格1年目の06年はキャプテンとしてチームを引っ張ったが、ケガも重なって出場は10試合のみ。そして、「万全の体調で臨んだ」と本人が再起をかけた今シーズンも、ピッチに立ったのは2試合にとどまり、このところはベンチ入りメンバーからも外れていた。

羽田選手コメント
 選手としての達成感が大きくなった
 自分の中で選手としての達成感が大きくなり、チャレンジする気持ちが薄れてしまったのが決断の理由だ。愛媛には、このクラブをJに昇格させることに選手生命を掛ける思いで帰ってきた。その目標は周りの選手やみなさんのおかげで1年で達成できた。一方で、選手として次の目標を見つけられず、とまどいの中で過ごした昇格後の2シーズンだった。
 プロに入って12年。このまま選手として次のシーズンを迎えるより、新たなステップに進んだほうがよいと思い始めた。ホーム最終戦は出られるかどうか分からないが、今までどおり、いつでも出られる準備はしたい。引退を惜しむ方もいらっしゃるかもしれないが、そう思っていただけるうちが華だと思う。本当にありがとうございました。

友近聡朗氏(羽田選手とともにクラブのJ昇格に貢献、現参議院議員)
 今後も愛媛のために
 引退は彼自身の決断なので、尊重したい。引退してもサッカーの道を進むことになるだろうし、今後も愛媛のために貢献してくれる人材だと思う。J昇格のために彼が故郷に戻ってきてくれたことはとてもうれしかった。
 昇格を決めた試合(05年11月27日ホンダFC戦)のロスタイム、あわや同点ゴールという相手のフリーキックをスーパーセーブで防いでくれた。あのシーンが一番忘れられない。

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 当HP編集長・二宮清純の携帯公式サイトでは愛媛FC「Road to J1」内で羽田選手のコラムを今シーズン、随時更新してきました。愛媛FCの現状と課題、若い選手に必要なものなど、長年のプロ生活の経験を踏まえ、故郷のクラブへの熱い思いを綴っていただきました。後日、あらためて羽田選手の今の心境などをまとめて掲載予定です。ぜひ、お楽しみに。

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