10月30日、3シーズン目のbjリーグ(日本バスケットボールリーグ)が幕を開ける。今季は、新規参入のライジング福岡と琉球ゴールデンキングスを加えた10チームが頂点を争う。


 今季から東西に5チームを振り分けるカンファレンス制を導入した。レギュラーシーズンはホーム&アウェー方式の44試合で、同カンファレンスのチームとは6回、他カンファレンスのチームとは4回対戦する。各カンファレンスの1位と、2位と3位の勝者がプレーオフの準決勝で戦う。

 西カンファレンスは3連覇を狙う大阪エヴェッサ、参入1年目で昨季のファイナルに進出した高松ファイブアローズ、昨季3位大分ヒートデビルズの3強が頭一つ抜ける。
 大阪は昨季MVPのFパルマーが抜けたが、大分から運動量豊富でリバウンドに定評のあるGマーシャルを獲得。Fワシントン、Fニュートンら既存の外国人選手に元日本代表のシューターG仲村を加えて、安定感のある布陣を整えた。
 高松は、209センチの高さを誇るCリーチ、得点能力の高いSGホーンの2人の新外国人選手を加えた。リーグ屈指の高さを擁して、初の戴冠を狙う。大分は大黒柱のCエリスら昨季とほぼ同じメンバーが残留した。司令塔の役割をになう新外国人Gブラクストンの活躍に期待がかかる。
 新規参入の2チームは厳しい戦いを強いられそうだ。琉球は元アイシンのPG澤岻、福岡は元日本代表のPG川面、東京アパッチで2シーズンを経験したPG仲西を中心に、プレーオフ進出を狙う。

 東カンファレンスは、どこが抜け出してもおかしくはない状況だ。
 まず目につくのは、昨季は屈辱の最下位に終わり、オフシーズンに大型補強を敢行した東京。懸念のインサイドには新潟アルビレックスBBからデービスを獲得して、テコ入れをはかった。アウトサイドには大阪からシューターの城宝が加入。2年連続得点王のハンフリー、昨季の日本人得点王の青木と合わせて、自慢の攻撃力に磨きがかかりそうだ。

 2年連続プレーオフで涙をのんだ新潟と昨季7位の富山グラウジーズは外国選手人を大幅に入れ替えた。連係が熟成するまでは、既存の日本人の奮起が求められるだろう。特に富山は外国人の加入が遅れたために、序盤は苦戦を強いられそうだ。

 仙台89ERSは、埼玉ブロンコスに移籍したセネガル代表のFディオウフの穴を埋められるかが上位躍進の鍵を握る。ディオウフを獲得した埼玉は、G清水ら日本人選手のレベルアップが光る。過去2シーズンは下位に甘んじたが、10月末に獲得したリーグナンバーワンの215センチの高さを誇るCデービスがフィットしてくれば、初のプレーオフ進出も夢ではない。

 シーズンは30日の福岡対大阪(アクシオン福岡)で開幕する。昨季より2試合増えたレギュラーシーズンを乗り越えて、プレーオフにたどりつくのは、どのチームか。そして、今季の頂点に輝くのは――。熾烈な戦いが始まろうとしている。

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