8日、第91回全国高校野球選手権大会が開幕する。今大会は初出場が13校と多く、加えて関西学院(兵庫)が史上最長ブランクの70年ぶりに復活したとあって、開幕前から話題は豊富だ。
 5日には組み合わせ抽選会が行われ、3回戦までの組み合わせが決定した。最も注目されたのは最速150キロの剛腕・菊池雄星(3年)擁する花巻東。今春の選抜大会では準優勝に輝くなど実力的にも優勝候補と見られている。この花巻東の初戦の相手となったのが長崎日大だ。同校は選抜決勝で花巻東を破り、全国制覇を果たした清峰を長崎大会3回戦で撃破した相手。奇しくも夏の再会を誓っていた清峰のエース今村猛(3年)を攻略し、勝ちあがってきた同じ長崎勢との対戦に菊池がどんなピッチングを見せるのか。

 その花巻東が順当に勝ちあがれば、3回戦で対戦する可能性が高いのが日大三(西東京)だ。西東京大会では出場49校中トップのチーム打率4割8分8厘をマークした強力打線と菊池との勝負は見応え十分だ。

 今大会、投打ともに抜群の強さを誇るのが帝京(東東京)だ。打線の爆発力は健在で、東東京大会決勝では初回にいきなり6得点を挙げ、決勝としては大会新記録の24得点で圧勝した。この打線に加えて、今年は例年以上に投手陣のレベルが高い。最速148キロを誇るエース平原庸多(3年)に加え、最速145キロ、今春までエースナンバーを背負っていた右の本格派・鈴木昇太(2年)、ナックルを武器にもつ山崎康晃(2年)が控える。いずれも先発を任せることができるのが強みだ。しかし、同じゾーンには初戦の相手となる敦賀気比(福井)をはじめ、常総学院(茨城)、樟南(鹿児島)といった実力校揃い。ひと時も気が緩めそうにない。

 その帝京にパワーで勝るのが関西の雄・PL学園(大阪)だ。今春まで主戦だったエース中野隆之(3年)と清原和博以来の1年生4番として注目された勘野甲輝(2年)が不在の中、大阪大会で本塁打は12本を記録。レギュラーメンバーのうち7人が本塁打を放っており、大会随一の重量打線といえる。

 総合力では選抜ベスト8の中京大中京も期待できる。大黒柱である4番の堂林翔太(3年)が春に左ヒザを故障し、甲子園出場が危ぶまれたが、フタをあければ圧倒的な強さで激戦区を制した。春夏あわせて10回の優勝を誇る同校の初戦の相手は、全国最多出場30回の龍谷大平安(京都)。伝統校同士の好ゲームが期待できそうだ。

 そのほか、1年時から甲子園のマウンドを経験する岡田俊哉(3年)を中心に、打のチームから一転、守りのチームに変貌した智弁和歌山、体のキレを取り戻し、選抜以上の活躍が期待される最速150キロの剛腕・秋山拓巳(3年)擁する西条(愛媛)もあなどれない。

 また、開幕ゲームが常総学院(茨城)と九州国際大付(福岡)というのも見逃せないカードだ。常総学院の木内幸男監督は春夏3度の全国制覇を成し遂げた名将。その独特な采配は“木内マジック”と呼ばれている。対する九州国際大付の指揮官はエース・ダルビッシュ有(北海道日本ハム)を擁し、東北高を準優勝に導いた若生正広監督。甲子園を熟知する2人の采配に注目したい。

 果たして今年はどんなスター選手が現れ、どんな好プレーが見られるのか。そして深紅の優勝旗を掴むのは――。15日間の熱戦の火蓋が明日、切られる。




 二宮清純の携帯公式サイト「二宮清純.com」では甲子園特集「09夏・甲子園」を配信中です。出場49校のチーム情報や開幕後には速報で全試合の詳しいレポートを掲載します。こちらもどうぞお楽しみください!

 当HP編集長・二宮清純の携帯公式サイト「二宮清純.com」http://ninomiyaseijun.comへ携帯で(au、ドコモ、ソフトバンク)今すぐアクセス!
<利用料>
315円(月額税込、登録月より有料)
<アクセス方法> ※トップメニューより
EZweb(au)
カテゴリ(メニューリスト) → スポーツ・レジャー → 総合 → 二宮清純.com
i-mode(docomo)
メニューリスト→ スポーツ → スポーツニュース → 二宮清純.com
Yahoo!ケータイ(SoftBank)
メニューリスト → スポーツ → スポーツニュース →二宮清純.com