23日、巨人が中日を5−3で下し、V9以来、36年ぶりのリーグ3連覇を達成した。2点リードで迎えた9回表、2死一塁から中日の代打・立浪和義のライナーを三塁手・古城茂幸ががっちりとグラブに収めた瞬間、巨人の優勝が決定。原辰徳監督が現役時代の背番号と同じ8回、宙に舞った。巨人は、日本シリーズの出場権をかけてクライマックス・シリーズ第2ステージで第1ステージ勝者と対戦する。
 優勝マジックを5として2位・中日との直接対決、3連戦に臨んだ巨人は前日までに2連勝し、一気にマジックを1としていた。そして勝つかあるいは引き分けかで優勝が決まる大一番となったこの試合、まずは2回に谷佳知の一発で1点を先制する。4回にはラミレスのソロ、さらにはこの試合先発を任されたオビスポが自らタイムリーを放つなど、4−0と試合の主導権を握った。

 5回には谷繁元信に3ランを打たれ、一時は一点差に迫られるも、オビスポは7回までその一発に抑える粘りのピッチングを見せた。7回にはそのオビスポの好投に応えるかのように、ラミレスがタイムリーを放ち、巨人にとっては大きな1点が入った。そして、8回には越智大祐が、9回にはクルーンが無失点で切り抜け、巨人の33回目の優勝が決定した。