メジャーリーグは7日、全日程を終えて同率首位で並んでいたアメリカンリーグ中地区のミネソタ・ツインズとデトロイト・タイガースがワンゲーム・プレーオフを行い、ツインズが6−5でサヨナラ勝ちした。ツインズは3年ぶり9度目の地区制覇。8日からのディビジョンシリーズでは東地区優勝のニューヨーク・ヤンキースと対戦する。
 残り1カ月で7ゲーム差を追いついたツインズの勢いが最後は勝った。
 試合は3回、ミゲル・カブレラの2ランなどでタイガースが3点を先制。しかし、すぐさまツインズが1点を返すと、6回にはジェイソン・クベルのソロで1点差に迫る。さらに7回、オルランド・カブレラが逆転の2ラン。ラスト20試合を16勝4敗で首位に並んだシーズン同様、ツインズが終盤に粘りをみせる。しかし、タイガースもマグリオ・オルドニェスのソロで追いつき、譲らない。手に汗握るゲームは延長戦にもつれ込んだ。

 延長に入っても試合は動く。10回、タイガースは2死1塁からブランドン・インジがレフトへの2塁打。1塁走者が一気に生還し、1点を勝ち越す。ところが、ツインズもその裏、先頭のマイケル・カダイアーの3塁打を足がかりに8番マット・トルバートがセンターへの同点打。試合は再び振り出しに戻った。

 決着がついたのは12回。タイガースは四球とヒットで1死2、3塁のチャンスを迎えるが、後続が倒れ、勝ち越せない。すると、ツインズは1死1、2塁から、この日初打席のアレクシー・カシーアがライト前へ、2塁走者が歓喜のホームインで激戦にピリオドを打った。
 タイガースはレギュラーシーズン残り4試合で3ゲーム差と断然有利の展開ながら、まさかの3連敗。驚異的な追い上げをみせたツインズの前に、22年ぶりの地区優勝を逃した。 

 この結果、今季のプレーオフ・ディビジョンシリーズは、ア・リーグがヤンキース−ツインズ、エンゼルス−レッドソックスの組み合わせ。ナ・リーグはフィーリーズ−ロッキーズ、ドジャース−カージナルスの対戦カードとなっている。9日にスタートするエンゼルス−レッドソックスを除き、8日にいずれも第1戦が実施される。