3日、元広島監督の三村敏之氏が心不全のために仙台市内の病院で死去した。三村氏は61歳で、2007年12月からは東北楽天のチーム統括本部編成部部長を務めていた。
 広島出身の三村氏は、1967年に広島商からドラフト2位で広島に入団し、「赤ヘル打線」の2番打者として活躍。山本浩二、衣笠祥雄らとともに1975年のリーグ初優勝、79、80年の日本シリーズ連覇にも大きく貢献した。プロ17年間、広島一筋の現役生活を送り、ベストナインを3回獲得、オールスターにも4回出場した。83年に現役を引退後、コーチなどを歴任し、94年からは広島の監督を務めた。優勝こそ達成しなかったが、江藤智や野村謙二郎(広島監督)、金本知憲(阪神)らを育成し、4度Aクラス入りを果たした。

 今年5月には肝臓がんの手術を受けた三村氏だったが、夏には現場復帰し、精力的に活動。10月29日のドラフト会議にも出席していたが、2日に体調が悪化し、入院。そのまま帰らぬ人となった。